1800万円の「ランドクルーザー」驚きのカスタム内容とは?

海外で人気のある「ランドクルーザー」の2代目モデルが、北米で開催されたオークションに登場した。アメリカの有名なランドクルーザー専門店で手が加えられたランドクルーザーの、驚きの落札価格をレポートしよう。

世界で通用する「ランドクルーザー」のネームバリュー

 トヨタのクロスカントリー・ヴィークル「ランドクルーザー」の名前は、世界的に通用するメジャー・ブランドだ。

 そのネーミングは1954年から使用されているから、日本車のなかではもっとも長い歴史を持つ1台だ。そこでVAGUEでは、先日開催されたRMサザビーズのエルクハート・コレクションに出品された、2台のランドクルーザーを紹介しよう。

●1978 トヨタ FJ40「ランドクルーザー」

エアコンやパワーステアリングなどが装備され、タイヤはBFグッドリッチのオールテレインT/Aが組み合わされたトヨタ FJ40「ランドクルーザー」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
エアコンやパワーステアリングなどが装備され、タイヤはBFグッドリッチのオールテレインT/Aが組み合わされたトヨタ FJ40「ランドクルーザー」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 そもそもランドクルーザーは、日本陸軍の軍用車「AK10」型がその基礎であり、そのクロスカントリー車としての性能は、3.4リッターの直列6気筒エンジンを搭載するなど、非常に優秀なものだった。

 本格的な生産は1953年には開始されるが、警察予備隊への入札では、ウィリス・ジープのライセンス生産をおこなっていた三菱に敗れ、さらに当初計画していた「ジープ」という車名も使用は叶わなかった。そこで新たに命名されたのが、現在に続くランドクルーザーというネーミングにほかなかったのである。

 今回エルクハート・コレクションに出品された2台のランドクルーザーは、いずれも40系と呼ばれるもので、ランドクルーザーとしては1960年まで生産された20系をフルモデルチェンジして誕生したモデルである。

 型式が30系でないのは、40系が誕生する直前にロングホイールベースのステーションワゴン、「FJ35V」が登場していたためで、40系は1960年から1984年まで、実に四半世紀にも及ぶ長いライフスパンを持つロングセラーモデルとなった。

 出品車の1台、1978年式の「FJ40型」は、3576ccの直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載するモデルだ。ほかには2977ccの直列4気筒ディーゼルの選択も可能だったが、ファイナルギアの設定で130ps(3576cc)と85ps(2977cc)という両車のパワー差を大きく感じさせないことから、4気筒モデルは好調なセールスを展開した。

 1975年から1976年にかけては、おもに実用性や機能性を向上させるマイナーチェンジが実施され、最終的にFJ40系のランドクルーザーは出品車のように、現代でも十分に通用するクロスカントリー車となる。

 出品車にはさらにエアコンやパワーステアリングなどが装備され、タイヤはBFグッドリッチのオールテレインT/Aが組み合わされている。トランスミッションは4速ATとなる。

 ここ数年、海外でさらに人気が高まりつつあるランドクルーザー。とくにヴィンテージモデルと呼ばれる40シリーズまでの注目度が高くなっており、今回のオークションでもその落札価格は、エスティメートの4万5000−5万5000ドルを大きく上回る6万1600ドル(邦貨換算約640万円)と、その人気を裏付けるものだった。

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