乗って楽しい高性能車がお手頃価格!? 安くて速いMT車5選
タイプRだけど価格高騰していないモデルとは!?
●スズキ「スイフトスポーツ」
スズキのコンパクトカー初代「スイフト」は2000年に発売。安価なベーシックカーとして人気となり、2003年には専用の1.5リッターエンジン、サスペンション、ボディパーツなどを搭載したホットモデルの「スイフトスポーツ」が追加されました。
そして、2005年に登場した2代目スイフトスポーツでは、1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載し、ラリーをはじめモータースポーツで活躍したことで、スイフトスポーツの名声が一気に高まります。
2011年には3代目が登場し、エンジンは2代目と同じく1.6リッター自然吸気エンジンを踏襲。
最高出力は136馬力を誇り、トランスミッションはシリーズ初の6速MTとパドルシフト付7速マニュアルモードを採用したCVTが設定されました。
外観はやや控えめながら、専用デザインの前後バンパーやルーフスポイラー、左右2本出しのマフラーを装備し、スポーティに演出。
パワフルな自然吸気エンジンならではのレスポンスの良さと、コンパクトで1トン少々の軽量な車体が相まって、1980年代から1990年代に隆盛を誇った、1.6リッター・スポーツコンパクトを彷彿とさせる走りが楽しめます。
2017年に登場した現行モデルの4代目では、1.4リッター直列4気筒ターボに換装されたため、3代目が自然吸気エンジン搭載車としてシリーズ最後です。
3代目スイフトスポーツの中古車は物件数が豊富で、最終モデルの高年式車でも100万円台前半からと、かなりお手頃です。また、コンパクトな5ドアハッチバックということもあり、使い勝手の良いスポーツモデルとしても高く評価されています。
●ホンダ「シビックタイプRユーロ」
ホンダの高性能モデルといえば「タイプR」シリーズです。1992年に「NSXタイプR」から始まり、1995年に「インテグラタイプR」、1997年に「シビックタイプR」と、バリエーションを拡充して、現在は2020年10月にマイナーチェンジしたシビックタイプRのみを展開。
近年、すべてのタイプRシリーズは異常なまでの価格高騰で、もはや中古車で気軽に買える存在ではありません。
しかし、2009年に台数限定で登場した異色のモデルである「シビックタイプRユーロ」は、比較的安価です。
シビックタイプRユーロはイギリス工場で生産する欧州仕様のシビックをベースに開発され、搭載されたエンジンは最高出力201馬力を発揮する2リッター直列4気筒で、6速MTのみが組み合わされます。
また、専用チューンドサスペンション、18インチアルミホイール、専用エアロパーツのほか、本革巻ステアリング、アルミ製シフトノブ、メタル製スポーツペダル、専用バケットシートなど、装備も本格的です。
ところが、シャシは「フィット」と共通だったため、リアサスペンションが安価なトーションビーム式を採用していたことや、同時期に販売された国内生産の4ドアセダン版シビックタイプRは、最高出力225馬力を発揮していたことなど、スペック的に見劣りしていたことは否めず、いまも中古車の価格が高騰していないというわけです。
しかし走り自体の評価は高く、いまならお買い得な高性能車といえ、相場は200万円台中頃が中心ですが100万円台の物件も多い状況です。
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冒頭にもあるとおり、国内のラインナップではMT車が少なくなってしまいました。そんなか孤軍奮闘しているのがマツダです。
フラッグシップの「CX-8」と新型マイルドハイブリッド車「MX-30」を除く自社生産車に、MTをラインナップしています。
日本よりもはるかにMT人気が高い欧州でもMT車が減少している状況ですから、マツダの取り組みはもっと評価されても良いのではないでしょうか。
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