「スープラ」をACシュニッツァーがチューニング! BMWチューナーがなぜ?
BMWの名門チューナーであるACシュニッツァーが「GRスープラ」を手掛けた。どうしてACシュニッツァーが、BMWではなくトヨタのクルマをチューニングしたのだろうか。
BMW「Z4」とトヨタ「GRスープラ」は、エンジン&プラットフォームを共有
トヨタ「GRスープラ」は、トヨタとBMWの共同開発によってつくられたクルマだ。「スープラRZ」に搭載されている直列6気筒ターボの「B58型」エンジンや、「スープラSZ−R/SZ」の直列4気筒ターボ「B48」エンジンは、ともにBMW製であり、プラットホームはBMW「Z4」と共通のものとなっている。
こうした生い立ち持つGRスープラは、ひさしぶりにトヨタから発売されたハイパワースポーツモデルということもあって、数多くの国内チューニングメーカーやチューニングショップが、さまざまなアイテムを開発している。そのレベルは高く、世界の最先端といっていい。
しかし、ベースとなっているのがBMWのテクノロジーである、ということを考えた場合には、これまでBMWでノウハウを積み重ねてきたチューナーブランドにも目を向けるべきだろう。
そこで注目したのが、ACシュニッツァーである。
1967年にモータースポーツチームとして設立されたシュニッツァー・モータースポーツは、BMWの販売代理店も手掛けている関係から、BMWのクルマをベースとしてツーリングカーレースに参戦していた。
1987年には、シュニッツァー・モータースポーツに資金提供をしていたBMWディーラーのコール・オートモービルが、シュニッツァーの名を冠したチューニングパーツやコンプリートカー製造会社を設立する。それがACシュニッツァーである。
ペンタゴンデザインのセンターキャップをトレードマークとするホイールに代表されるACシュニッツァーのパーツは、こういった経緯から生まれたものだ。
現在ACシュニッツァーは、BMW車用のパーツを数多く開発・販売している。ホイールはもちろん車高調整式のサスペンションキットや、エアロパーツ、ペダルやインテリアパネルといった内装関係パーツ、そしてエンジンのパワーアップを実現するサブコンピュータなどがラインアップされている。
そんなACシュニッツァーが、GRスープラ用のチューニングパーツを手掛けるのは、当然といえることかもしれない。
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