電撃復活!? ホンダ新型「ライフ」6年ぶり登場! 名車の名前が復活する背景とは
新型「ライフ」だけじゃない! 海外で名車の名前が次々に復活
日本で使われていた車名が海外で復活するのは、ほかにも事例があります。
トヨタが中国市場で展開する合弁会社には、一汽トヨタと広汽トヨタのふたつが存在しますが、現行型カローラセダンの中国仕様について、一汽トヨタ版モデルはカローラとそのまま名付けられ、広汽トヨタ版は「レビン」と名付けられているのです。
レビンといえば、かつてカローラシリーズに存在したスポーティモデルとして知られています。
レビンの名前を中国市場で採用した背景について、カローラのチーフエンジニアである小西良樹氏は次のように説明します。
「日本でも社会現象化した漫画『頭文字D』の影響から、中国でもレビンや『トレノ』という車名の知名度は高いといいます。
レビンは稲妻などの意味を持ちますが、中国の方々は稲妻といった言葉を好む傾向にあるようで、そのような背景からレビンという車名を採用しました」
また、トヨタからアフリカ市場での営業業務の全面移管を受けている豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、同市場で新型「スターレット」を順次発売することを、2020年9月1日に発表しました。
スターレットは1999年まで販売されていたトヨタのコンパクトカーで、21年ぶりに海外で車名が復活したことになります。ちなみに、スズキがインドで生産する「バレーノ」のOEMモデルです。
アフリカ市場で販売する小型車にスターレットと名付けた狙いについて、豊田通商広報部の担当者は次のように話します。
「スターレットは英語で『小さな星』『スターの卵』を意味する言葉です。『アフリカの新車市場でスターになってほしい』という願いを込めて名付けました。
またもうひとつの理由として、スターレットという名前の知名度が現地である程度あったということが挙げられます。
以前から、日本の中古車はさまざまな業者によってアフリカ市場へ輸出されており、品質の高さから現地で人気がありました。
日本製のスターレットも輸出されていたことから、アフリカの人々にとってもスターレットという名前は聞いたことがあり、親しまれているのです」
※ ※ ※
ほかにも、日本で販売されていたクルマの名前が海外で再度使用される例として、アジア新興国市場向けのホンダのコンパクトミニバン「モビリオ」や「シティ」、日産がミャンマー市場およびUAE(アラブ首長国連邦)市場で販売するセダン「サニー」などがあります。
レビンやスターレットの事例からもわかるように、海外での日本車の知名度は、日本人が思っている以上に高いのかもしれません。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。