ホンダのトニー・ボウ選手、前人未到の28回目の世界チャンピオン獲得
新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が遅れた2020年のトライアル世界選手権は、Repsol Honda Teamトニー・ボウ選手がシーズン6勝を挙げ14年連続チャンピオンを獲得しました。X-トライアルと合わせるとチャンピオン獲得回数は28度目となります。
トニー・ボウ選手は2020年シーズンも最強だった!
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が遅れた2020年のトライアル世界選手権は、第4戦イタリア大会の2日間で最終戦を迎えます。ランキング首位のRepsol Honda Teamトニー・ボウ選手は、ライバルに10ポイント差をつけて今大会1日目に挑みチャンピオンを狙います。
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この日の戦いでも、T・ボウ選手は、完ぺきに試合をコントロールし、1ラップ目はライバルに5点差と僅差の戦いでしたが、2ラップ目にはセクション攻略法を見出して原点を7点に減らし、2位以下に10点以上の点差をつけます。ライバルは2位争いに忙しくなり、トップのボウは独走状態となりました。ライバルが苦戦する中、T・ボウ選手は独走体制を構築し、完璧なトライアルを披露して優勝しました。この結果、T・ボウ選手は、最終戦を待たずチャンピオンを獲得しました。
2007年以降インドアとアウトドアの世界タイトルを毎年獲得しているT・ボウ選手は、トライアル世界選手を14年連続チャンピオン獲得し、合計タイトル獲得回数は28回となりました。
2020年のタイトルを獲得したトニー・ボウ選手は、「今日、タイトルを獲得できるとは思っていませんでした。例年もそうですが、今年もとても厳しいトライアルです。そして今年の特徴として、1位だと思えば次の瞬間には7位にもなるという、順位の変動が簡単に起こりえます。したがって、失敗をするわけにはいかない、難しい戦いになるのです。私は、このタイトルに非常に満足しています。インドア・アウトドア両方のタイトル獲得も、とてもうれしいことです。おかしなシーズンとはなりましたが、大いに祝いたいです」と述べています。
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チャンピオンを獲得した翌日のイタリア大会2日目もT・ボウ選手は、ライバルを寄せ付けない圧倒的な強さをみせシーズン6勝目を挙げました。チームメートの藤波貴久選手は、今シーズンランキング7位となっています。
■Repsol Honda Team トニー・ボウ選手(チャンピオン)
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「今日のトライアルは、たいへん満足のいくものでした。昨日タイトルを獲得して気分もよかったのですが、今日はさらによいライディングができました。特に3ラップ目は減点2点。自己評価としてもかなりよい結果だったと思います。シーズンを通じて完ぺきだったといっていいと思います。ありがとうございました」
■Repsol Honda Team 藤波貴久選手(ランキング7位)
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「アンドラでの2日目から昨日のイタリア初日と、ライディングが復活してきて気持ちも上向きだったのですが、最後の最後、今日は残念でした。修正しようとがんばりましたが、全くうまくいきませんでした。ランキングも昨日までは5位だったのですが、多くのライダーが大接戦だったので、今日の結果で7位まで落ちてしまいました。結果としても、内容としても情けない結果です。今シーズンはいろいろと期待できる材料があったので、よい結果を期待していたのですが、今日得られた結果は、とても納得できるものではありません。4週間連続、すべての大会で2日間連続開催と、いつものシーズンとはずいぶんと違うシーズンでしたが、それでも世界選手権25年目を最高のチーム、最高のパートナーと戦うことができたのは大きな喜びです」
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2020年のトライアル世界選手権はイタリア大会で全ての日程を終了しました。2021年シーズンは、インドアのX-トライアルからシーズンがスタートします。
提供:バイクのニュース
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