まさに知る人ぞ知る!? 知名度は低いけれど高性能な車5選
かわいい顔してハイオク仕様!?
●ダイハツ「ストーリア 1300CZ/ツーリング」
ダイハツのコンパクトカーとして一世を風靡したのが1977年に初代が発売された「シャレード」です。当時、世界最小の1リッターディーゼルエンジンを搭載し、2代目にはターボエンジンを搭載した「シャレード・デトマソ・ターボ」を加えるなど、ベーシックなコンパクトカーとしてだけでなく、スポーティなモデルとしても人気となりました。
その後、1999年にシャレードは生産を終え、後継車の「ストーリア」へとバトンタッチします。
ストーリアは1リッターエンジン車がメインのコンパクトカーですが、120馬力を発揮する713ccターボエンジンを搭載したモータースポーツベース車の「X4」を設定していたのは、よく知られています。
一方でマイナーな存在ながら注目に値するのが1.3リッターモデルの「1300CZ」と「ツーリング」です。
搭載されたエンジンは1.3リッター直列4気筒DOHCでハイオク仕様となっており、最高出力110馬力を7000rpmで発揮しました。
さらにFFの5速MT車では車重が850kgと軽量で、まさにホットハッチと呼べる仕様でした。
その後、ストーリアは2004年に生産を終了し、後継車はトヨタと共同開発した「ブーン」です。
●三菱「ギャランフォルティス ラリーアート」
三菱の高性能モデルというと「ランサーエボリューション」シリーズが真っ先に思い浮かびますが、2007年に発売された「ランサーエボリューション X」をもって、消滅してしまいました。
このランサーエボリューション Xのベースとなったのが、2007年に発売された「ギャランフォルティス」で、2008年には高性能モデルの「ギャランフォルティス ラリーアート」が登場。
搭載されたエンジンはランサーエボリューション Xのものをベースにデチューンされた2リッター直列4気筒ターボで、最高出力240馬力を発揮。トランスミッションは「ツインクラッチSST」(DCT)のみです。
駆動方式はフロントヘリカルLSD+「ACD」(アクティブセンターディファレンシャル)+リア機械式LSDで構成される、3つの走行モードを選択可能としたフルタイム4WDのみです。
外観は空気抵抗の低減を図った専用フロントバンパー、アルミ製ボンネットフード、デュアルマフラーなどが装着されるなど、ランサーエボリューション Xを彷彿とさせます。
ランサーエボリューションXの存在があったため、ギャランフォルティス ラリーアートは目立ちませんでしたが、スポーツセダンとして高く評価されました。
しかし、2015年にギャランフォルティスシリーズは生産を終了。ギャランの歴史は幕を閉じました。
※ ※ ※
近年はさりげなく高性能なモデルというのが、あまり見られなくなりました。
今回紹介したストーリア 1300CZ/ツーリングのように、ハイオク仕様で見た目はベーシックなコンパクトカーなど、まずありえません。
高性能なグレードはより過激になり、見た目にも速そうなモデルばかりです。
見た目は普通、じつは高性能というのが、意外とカッコイイのではないでしょうか。
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