激変に次ぐ激変! 日産「エルグランド」は2回のマイチェンでどう変わった?

日産が2010年に発売した3代目エルグランドは、2020年10月までに2回のマイナーチェンジを受けています。いったい、これまでどのような進化をつづけてきたのでしょうか。改良の歴史を振り返ります。

いまでは定番? 踏み間違い衝突防止アシストを世界初搭載したエルグランド

 日産は2020年10月12日にマイナーチェンジした新型「エルグランド」を発売しました。現行型となる3代目エルグランドは2010年に発売され、2014年に1回目のマイナーチェンジを実施。今回のマイナーチェンジは2回目となります。

 同社のフラッグシップミニバンに相応しい存在で居続けるべく、改良を続けてきたエルグランドは、これまでにどのような進化を遂げたのでしょうか。

2020年10月に2回目のマイナーチェンジを受けた3代目「エルグランド」
2020年10月に2回目のマイナーチェンジを受けた3代目「エルグランド」

 2010年8月に発売された3代目エルグランドは、初代モデルと2代目モデルとはまったく異なる特徴を持っています。それは、低重心な新FFプラットフォームを採用したことです。

 初代モデルと2代目モデルがFRプラットフォームを採用していたのに対し、FFを基本としたボディに改められたことで、高いボディ剛性と低床低重心なパッケージングを実現。

 より車高の低い乗用車に近い乗り心地を実現したほか、多人数乗車でもゆったりと座ることができる快適性を手に入れました。

 外観は、新FFプラットフォームのメリットを生かしたロー&ワイドなプロポーションが特徴で、安定感を感じさせるデザインを採用。

 デザインの元となったコンセプトカーは、東京モーターショー2005に出展された「アメニオ」だといわれています。ちなみに、この年の東京モーターショーには、当時発売2年前だったR35型「GT-R」のコンセプトモデル「GT-R PROTO」も出展されていました。

 3代目エルグランドに搭載されるエンジンは、登場から2回目のマイナーチェンジまで変わらず、最高出力170馬力・最大トルク245Nmの2.5リッター直列4気筒エンジンと、最高出力280馬力・最大トルク344Nmの3.5リッターV型6気筒エンジンです。2.5リッターはレギュラー仕様、3.5リッターはハイオク仕様となります。

 組み合わされるトランスミッションは、エクストロニックCVT-M6(6速マニュアルモード付きCVT)となります。

 世界初搭載される装備として、人間の生理学特性に着目し、シーンにより温める場所を最適化した「クイックコンフォートシートヒーター」や、ワンタッチスイッチを1回押すと、解錠するだけでなく、オートスライドドアが作動する「ワンタッチオートスライドドア」などが搭載されました。

 また、2011年の一部仕様向上では、車両周囲に歩行者や買い物カートなどの移動物を検知すると、モニター画面表示と音でドライバーにお知らせする世界初の「移動物検知機能」を採用。

 そして2012年の一部仕様向上ではペダルの踏み間違い事故を防止する世界初の「踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)」を搭載するなど、改良と共に先進的なさまざまな装備が追加されていきました。

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