台風時のクルマでの移動は危険!? JAFが検証結果を公開

JAFは、近年発生している大型台風の強風による横転事故などの被害を受け、強風時のクルマの乗降や自転車走行、歩行者への危険性について検証し、その結果を公開しました。

大型送風機を使用した検証

 勢力の強い台風が接近または上陸すると、強風によってクルマが横転したり、傘や自転車が飛ばされて歩行者に当たるなど、重大な事故につながる恐れがあります。

 そこでJAFは、強風時のクルマの乗降や自転車走行、歩行者への影響や危険性について大型送風機を使用し検証しました。

台風被害のイメージ
台風被害のイメージ

 まずは、運転席側の真横から風が当たった場合と後方から当たった場合のふたつを想定して大型送風機を配置し、クルマから降りられるかを検証しました。

 検証条件は、風の強さ:風速20m/s、30m/s、40m/s、テスト車両:軽ワゴン、ドライバー:成人男性(身長177cm、 体重65kg)です。

 検証の結果、風速40m/sでは、真横からの風でクルマから降車できず、後方からはドアを開けた瞬間に約180度近くまで開いてしまい損傷となりました。

 続いて、強い向かい風のなかを自転車で走行し、歩行者は傘を差して歩いて前進。どれほどの風の強さまで、進むことができるかを検証しました。

 検証条件は、風の強さ:風速10m/sから60m/s、自転車乗車者および歩行者:成人男性(身長177cm、 体重65kg)です。

 検証結果は、自転車では風速20m/sの地点で走行不能。歩行者は、風速20m/sで傘が壊れ、風速50m/sで前進できなくなりました。

※ ※ ※

 クルマの乗降中は風の向きや強さによって勢いよくドアが開いてしまい、周辺のクルマや歩行者にぶつかってしまう可能性があります。

 また、ドアを閉める際に手を挟み、ケガをしてしまう恐れもあります。

 自転車での走行や傘を差して出歩く際は、転倒や飛来物などによるケガ、自身の自転車や傘が飛ばされて二次被害を起こす可能性も十分に考えられます。

 そのため、天気予報などで風が強いと予想されている際は、クルマの運転や外出はなるべく控えるようにしましょう。

 台風は広く猛烈な強風の他に、非常に激しい雨が降る恐れがあり注意が必要です。

 危険を感じたときは、運転を控え、冠水が予測される地域では予め高台などにクルマを避難させるなど、十分に注意してください。

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