どっちが前!? 奇抜なデザインのシトロエン「アミ」は14歳から運転可能なEV

2020年7月からフランス本国で発売されたシトロエンの電気自動車(EV)「AMI(アミ)」は、超小型のシティコミューターだ。いまのところ日本への導入予定はないというが、奇抜なスタイリングに注目が集まる。アミとはどんなクルマなのだろうか。

全長2.4mの2人乗りモデルは14歳から運転できる

 シトロエン「AMI(アミ)」は、2020年7月よりフランス本国で販売が開始された、電気自動車(EV)のシティコミューターだ。

 すでにオンラインでは2020年5月より予約を受け付けていたが、販売は好調ですでに1000台を超えるアミが街を走っているという。

 そんなシトロエンの超小型車アミとは、いったいどんなクルマなのだろうか。

シトロエンの電気自動車(EV)「アミ」
シトロエンの電気自動車(EV)「アミ」

 アミは2019年3月に開催されたジュネーブモーターショーで「AMI ONE Concept」として登場、2020年2月27日に世界初公開された2シーターのピュアEVモデルだ。

 全長2410mm×全幅1390mm×全高1520mmという小型サイズで、車両重量は485kg(バッテリーを含む総重量)と超軽量だ。ターニングサークル(最小回転直径)は7.2mと小回り性も良く、狭いパリの路地でも運転しやすいのが特徴だ。

 搭載されるモーターの最高出力は6kW(約8.2ps)で、リチウムイオンバッテリーは5.5kWh。これにより、最高45km/hでの走行と、最大航続可能距離70kmを達成している。

 走行できる距離が70kmと聞くと、非常に短いと感じてしまうのだが、この距離は、都市および都市周辺に住む人の1日の平均移動距離よりもはるかに長い数字だという。

 助手席側にあるケーブルを介して簡単に充電が可能。220Vの普通電源で、約3時間でフル充電が可能だ。

 アミの最大の特徴は、フランスでは運転免許を必要としない超小型四輪だということだろう。

 アミのような超小型車(50ccエンジンカーに相当する)は、フランスにおいては1987年12月31日までに生まれた人は、運転免許無しでも運転できるのだという。

 また1988年1月以降に生まれた人は、検定に合格するともらえる交通安全証明書(AMライセンス)を所持することを条件に、こちらも運転免許無しで運転可能だ。AMライセンスは14歳から取得可能なため、フランスではアミは14歳から運転することが可能となっている。

シトロエンの電気自動車(EV)「アミ」。運転席側と助手席側のドアは、写真のように反対に開く
シトロエンの電気自動車(EV)「アミ」。運転席側と助手席側のドアは、写真のように反対に開く

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 フランスでの車両価格は、VAT(付加価値税)込みで6000ユーロ(日本円で約73万円)から。購入するだけではなく、カーシェアリングやレンタルなども可能で、48か月の長期レンタルの場合は、初回に2644ユーロ(約33万円)を支払い、月々19.99ユーロ(約2500円)で提供される。

 またカーシェアリングの場合、「Free2Move」に加入することで、1分あたり0.26ユーロ(約32円)で運転することが可能だ。このFree2Moveは、16歳からのカーシェアリングを可能にする唯一のサービスだという。

【画像】さすがシトロエン! ヘンテコな形のEV「アミ」をチェック(19枚)

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2件のコメント

  1. 「 ターニングサークル(最小回転直径)は7.2mと小回り性も良く 」すごい小回りが利くもんだw
     俺のワゴンでも5.5mなのに スゲーなこの記事

    • あなたのワゴンの数値は最小回転「半径」なのでは?

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