GT-R顔にして1年「スカイライン」人気が復活? 新型Zと共に日産のイメージリーダーとなれるか
日産がビッグマイナーチェンジした「スカイライン」を2019年9月に発売してから、1年が経過しました。1年間の人気の傾向はどのようになっているのでしょうか。
スカイライン史上最強「400R」の凄さとは
日産は、ビッグマイナーチェンジした「スカイライン」を2019年9月に発売しました。2020年9月で発売から1年が経過しましたが、人気の傾向はどのようになっているのでしょうか。
現行型スカイラインは2013年11月に発売されたセダンです。そして、2019年のビッグマイナーチェンジでは、フロントフェイスの変更も伴う改良がなされ、スカイラインファンの間でも大きな話題となりました。
まず現行型スカイラインは当初、日産が海外で展開していた高級ブランド「インフィニティ」のエンブレムを装着していましたが、これを改め日産のエンブレムを装着。
あわせて、フロントグリルに日産ブランドを象徴するVモーショングリルを採用し、同社のスーパースポーツモデル「GT-R」にも似ている顔つきとしました。
機能面では、世界初の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」をハイブリッド仕様に搭載。一定の条件を満たした高速道路上において、同一車線内でのハンズオフ走行を可能とし、長距離移動時のドライバーの負担を最小限に抑えます。
一方、ガソリン仕様にはスカイライン史上最強の出力を実現した「400R」グレードを設定。
3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを400R専用にチューニングすることで、最高出力405馬力・最大トルク475Nmというパフォーマンスを実現しています。
歴代モデルでスポーティな印象が強いスカイラインにおいて、スカイライン史上最強グレードの400Rの人気ぶりが注目されますが、どれほどのユーザーが選ぶのでしょうか。1年間のスカイラインの販売動向について、日産の広報担当者は次のようにコメントします。
「スカイラインの人気のグレードのトップ3は、1位が『400R』、2位が『GT Type P』、3位が『GT Type SP』となります。
全体の購入ユーザー層は、50代以上のお客さまが約7割を占める状況です。このなかでポイントを挙げると、400Rは比較的若年層のお客さまに売れていることが特徴的といえるでしょう。
とくに40代の購入層は、ハイブリッドを購入された割合の2倍ほど、400Rを選ぶ人がいらっしゃいます。
なお、男女比は、男:女=9:1です。ちなみに人気のボディカラートップ3は1位『ブリリアントホワイトパール』、2位『メテオフレークブラックパール』、3位『スーパーブラック』となります」
価格帯(消費税込)が435万3800円から644万4900円に設定されているスカイラインにおいて、400Rは562万5400円と決して手の届きやすい価格帯ではないものの、若年層ユーザーにも400Rは選ばれているということがわかりました。
なお、日産は2020年9月にスカイラインの仕様向上を実施。ボディカラーと内装色に400R専用色を含む新色を追加したほか、400Rはドアウエストモールディングにブラックの加飾を施すなどの変更をおこなっています。
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2020年現在、日産の国内販売をけん引している車種は軽自動車の「デイズ」やコンパクトカーの「ノート」、ミニバンの「セレナ」などで、スポーティセダンのスカイラインは決して主力車種ではありません。
しかし、日産は次世代の自社のイメージリーダーとしてハイパワー車を据えており、7月に世界初公開された新型電動SUV「アリア」は最高出力394馬力・最大トルク600Nmを発揮。
また、9月に世界初公開された新型「フェアレディZ」プロトタイプは、具体的なエンジンスペックは明かされていないものの、搭載されるエンジンがスカイラインの400Rグレードと同じものとなるのでは、と噂される状況です。
日産の販売店スタッフにスカイラインについて話を聞くと「スポーティセダンやハイパワーなクルマ、たとえばスカイラインのようなクルマが、いまよりも元気だった頃を振り返ると、景気が良かったなあと感じることもあります」と話します。
新型アリアや新型フェアレディZとともに、スカイラインには今後も日産の技術力やスポーティイメージをけん引するイメージリーダーで居続けることが求められているのではないでしょうか。
スカイラインが今後どのような進化を続け、日産のラインナップのなかでどのような立ち位置となるか注目されます。
何故、出力が馬力でトルクがニュートンメーター表示なんですかねぇ?
フロントマスクに高級感が全くない。
センスがない。