新車の半額以下! マクラーレン「570Sスパイダー」はユーズドを狙え!!

マクラーレン「570Sスパイダー」は、新車価格の半額以下!

 570Sスパイダーの人気の理由は、そのスタイルだけではなかった。クーペと同様のスポーツ性が、このモデルには秘められていたのだ。

 基本構造体として使用されるのは、マクラーレンらしくカーボン・モノコック。それにアルミニウム製のボディパネルを組み合わせ、サイズからは想像もできないほどの軽量化を実現した。実際の乾燥重量は1359kgという数字である。

●2018 マクラーレン「570Sスパイダー」

走りの性能はフェラーリにも引けを取らない一級品。ユーズドで狙うにはお買い得の1台といえる(C)Bonhams 2001-2020
走りの性能はフェラーリにも引けを取らない一級品。ユーズドで狙うにはお買い得の1台といえる(C)Bonhams 2001-2020

 この重量を負担する、リアミッドに搭載されるエンジンは、「M838TE」型と呼ばれる3.8リッター仕様のV型8気筒ツインターボである。

 最高出力は車名に掲げられているとおり570psが発揮される。組み合わせられるトランスミッションは7速デュアルクラッチで、マクラーレンはこれを7速SSGとネーミングしている。

 駆動輪はもちろん後輪である。0−100km/h加速は3.2秒、最高速は328km/hと、クーペと同様のパフォーマンスを発揮している。

 トップは電動のリトラクタブルハードトップだ。走行中でも40km/h以下ならば、約15秒で開閉の一連のプロセスは終了し、クローズからオープンへ、また逆にオープンからクローズドへという、2タイプのボディフォルムを自在に楽しむことができる。

 気になる車重は、クーペの570S比で46kg増。リアスポイラーがやや高めになるなど、スパイダーに独自の造形も見受けられる。

 マクラーレン570Sスパイダーは、たしかに今回のMPHセプテンバー・オークションでは注目の1台だった。年式は2018年と新しく、走行距離も4650マイル(7440km)と少なめ。ボディにはペイントを保護するためのフィルムが全体にわたって施されており、それも実際にこのクルマを使用する時には安心材料になるだろう。

 白熱したオークションが続き、結果的にハンマーが振り下ろされた時、そこに表示されていた価格は、9万5625ポンド(邦貨換算約1300万円)であった。

 日本での新車価格が、2952万5000円であったことを考えると、その落札価格には大いに魅力があるものである。マクラーレンのスポーツ・シリーズは、普段遣いできる乗り味が特長であるだけに、デイリーで乗って楽しむクルマだ。ならば、新車ではなくユーズドで手に入れるのが賢い選択ともいえるだろう。

【画像】スーパーカーライフ入門にもってこいの「570Sスパイダー」とは?(13枚)

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