トヨタ「シエンタ」人気に陰り? 発売から5年経過で勢い弱まる 意外なライバルとは
トヨタ「シエンタ」は、2015年に発売されたコンパクトミニバンです。発売から4年経過した2019年には前年を上回る年間販売台数を記録するなど、長期間にわたって人気を維持してきましたが、最近は販売に陰りが見えてきたといいます。発売から5年が経過したいま、販売現場からはどのような声が寄せられているのでしょうか。
2020年に入りシエンタが苦戦 トヨタ内のライバル車も要因か?
また、2020年9月にマイナーチェンジを受けたばかりのコンパクトワゴン「ルーミー」も、シエンタにとって競合となり得る存在です。
前出とは別のトヨタ販売店スタッフに、シエンタに対するルーミーの優位性について聞くと、次のように話します。

「ルーミーの方が車格は下ですが、街乗りメインの使い方であればルーミーでも動力性能に不満を持つことはないと思います。
また3列目シートがないこと除けば、後席両側スライドドアなど使い勝手を左右する部分はルーミーとシエンタで大きく差はありません。
一方、車両価格や税金の安さではルーミーの方が有利で、いま申し上げたことで両車を比較して、ルーミーを選ぶお客さまもいらっしゃいます」
販売台数を見ると、ルーミーは2020年9月のマイナーチェンジ前は、兄弟車として同じトヨタブランドに「タンク」も存在しましたが、2019年のルーミーとタンクの販売台数合算は16万6168台で、すでにシエンタより人気の車種でした。
そして、2020年1月から6月のルーミーとタンクの販売台数合算は6万6080台でした。
2020年1月から6月の販売台数を1年分(12か月分)に換算して、2019年の実績と比べると、シエンタが前年比約73%であるのに対し、ルーミーとタンクの合計は前年比約80%です。シエンタの方が、落ち込み幅が大きいことがわかります。
さらに2020年9月のマイナーチェンジで商品力を向上させたことを考慮すると、今後もシエンタにとってルーミーが手強いライバルとなるのは間違いありません。
Writer: くるまのニュース編集部
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