「SV」が3900万円!! 「ムルシエラゴ」と「ガヤルド」も限定モデルは高値安定!

ハードコアなマシン、「スーパーレッジェーラ」とは?

 ムルシエラゴでSVを出品するなら、同世代の「ガヤルド」でも何かスペシャルなモデルがほしい……。オークショネアならオークションを盛り上げるためにそう考えるのが普通だろう。

 そこで用意されたのが、同じく2010年式のガヤルド「LP570-4 スーパーレッジェーラ」であった。

●2010 ランボルギーニ「ガヤルドLP570-4 スーパーレッジェーラ・クーペ」

「超軽量」を意味する「スーパーレッジェーラ」と名の付くガヤルド(C)Bonhams 2001-2020
「超軽量」を意味する「スーパーレッジェーラ」と名の付くガヤルド(C)Bonhams 2001-2020

 ムルシエラゴは、ディアブロのビッグマイナーチェンジ版と揶揄されることも多いが、このガヤルドは最初からアウディ・コントロールのもとで設計されたモデルだ。

 新開発のアルミニウム製スペースフレームに、やはりアルミニウム製ボディを組み合わせ、リアミッドに当初は5リッターV型10気筒自然吸気エンジンを搭載した。駆動方式はもちろん4WDとなる。

 2003年に発売を開始したガヤルドは、市場ではスモール・ランボとして圧倒的な人気を博する。その人気に後押しされるカタチでランボルギーニは続々と追加車種を設定し、さらに2008年にはビッグマイナーチェンジを施すことで、その商品力さらに高めてきた。

 この時の最大のトピックスは、搭載エンジンが直噴型の5.2リッターV型10気筒に変更されたこと。ベースモデルでも最高出力は560psに向上し(2009年から購入可能になったRWDモデルは550ps)、カスタマーを喜ばせた。

 ボナムス1793が今回ムルシエラゴLP570 SVと同様にスイスのボンモント・セールに持ち込んだ注目のガヤルドは、2010年モデルのLP570-4 スーパーレッジェーラである。

 スーパーレッジェーラとは「超軽量」を意味し、実際にベースモデルからの軽量化は70kgに相当するという。同時にエクステリアでも専用のディテールを持ち、フロントバンパーや大型エアインテーク、リアウイング、リアデフューザーなどは、このモデルのためのスペシャルパーツとなり、限定車としての特徴は数多く、ひと目で見て分かるほどであった。

 エスティメートは18万−20万スイスフラン(邦貨換算約1800万−2300万円)であったが、残念ながら今回は落札には至らなかった。

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