真夏にダメージを受けたボディを蘇らせる! ボディコーティングの基礎知識
コーティング後のメンテと、クルマとの相性とは?
コーティングには色々な種類が存在しているが、仮にコーティングをしたからといって、あとはもうなにもしなくていい、というものではない。
いかにコーティングをしていても、クルマを使っていればどうしても汚れというのは付着するもの。そのときには、それぞれのコーティング剤にマッチした、手入れセットを使ってメンテナンスをおこなうことが必要だ。またメンテナンスをすることで、保護効果が持続しやすくなる。
●ガラスコーティングがすべてではない!
さらにいえば、コーティング、とくにガラス系やガラスコーティングは、クリア塗装が傷付いていない新車時で施工したほうが、強い輝きを維持しやすくなる。
すでに小傷がたくさんついているボディは、ポリッシャーを使って磨いても、新車時と比べるとベースとなるクリア塗装の質が低いために、輝きが鈍ってしまいがちだからだ。
逆に、純正ボディカラーを大事にしたいクラシックカーの場合には、下地処理のためにポリッシャーを使うコーティングを掛けることはご法度である。このように頻繁に作業する手間が必要になるとはいえ、油脂系ワックスをマメに掛けたほうがいい、という場合もある。
またボディの状態がリセールに大きな影響をもたらすスーパーカーやスーパースポーツになると、新車時にコーティングではなくフルラッピングを施工するケースが増えている。飛び石などによる傷はコーティングでは保護できないため、ラッピングのほうがオリジナルの塗装を守ってくれるのである。
リセールの良い無難なボディカラーを選んでおいて、ラッピングで派手なカラーリングを楽しむというオーナーも多い。
もうひとつ、コーティングといえば水玉ができる撥水効果を想像する人も多いが、いまは撥水だけではなく、親水効果をウリにしているものもある。
親水系コーティングは、とくにボディカラーが黒など濃色系の場合にメリットがある。撥水効果の高いボディコーティングの場合、直射日光下で駐車をしていると、水玉がレンズのような作用を施し、局所的にボディが熱を持って染みができやすいからである。
そのため、屋外駐車場に停めている濃色系ボディのクルマには、撥水効果の高いものよりも、水玉はできるがボディに馴染みやすい疎水系、もしくは水玉ができないくらいボディに馴染む親水系のコーティングを施したほうが、染みを防ぎやすくなる。
ボディコーティングを選ぶときには、こういったさまざまな特性から、自分の目的と条件、愛車のコンディションや予算にピッタリなものを探し出すようにしたい。
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