ランボルギーニも加わった米伊合作「ダッジ・パイパー」は隠れた名車

マクラーレンの協力を得た2世代目「バイパー」とは

 初代バイパーがオークションに出品された半月ほどのちに開催されたRMサザビーズのオーバーン・ホール・セールにも、バイパーの出品があった。こちらに出品されたのは2004年モデルの「SRT−10」だから、バイパーとしてはセカンドジェネレーションに相当する。

●2004 ダッジ「バイパーSRT−10」

本格的にレース活動に参戦した2世代目のダッジ「バイパー」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
本格的にレース活動に参戦した2世代目のダッジ「バイパー」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 2002年のフルモデルチェンジ時のもっとも大きな特長は、搭載されるV型10気筒エンジンが、8.3リッターにまで排気量が拡大されたことだろう。

 その後2008年には、マクラーレンとリカルドの両社の協力を得て、排気量は8.4リッターとなり、最高出力は一気に608psという数字を掲げるに至った。

 ロングノーズスタイルのエクステリアデザインは、基本的には共通のシルエットだが、全体的なイメージはよりスムーズなものとなり、対コルベットに対する魅力もさらに高まったように感じられた。

 バイパーはこの後、American Club Racerの略であるACRのタイトルを掲げたチューニングモデルを新設定するなどした後、2012年にサードジェネレーションへと市場を譲ることになる。

 それでは今回のオークションの結果はどうだったのだろうか。結果は4万9500ドル(邦貨換算約520万円)での落札だった。

 出品車にはパクストンノヴィのスーパーチャージャーキットが装着され、最高出力は700psにまで高められているということだったが、そのあたりがオリジナルを求める傾向が強いオークション参加者には不評だったのだろうか。走行距離はわずかに1万km未満なだけに、とても惜しく感じられた1台だった。

【画像】新旧バイパーを画像で見比べてみる(16枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー