先々が不安なモデルばかり!? 現行モデルのレア車5選

人気があって街にあふれるクルマがある一方で、さまざまな理由から販売台数が少なく、ほとんど見かけないクルマも存在。そこで、現行モデルながら滅多に見かけることのないレアなクルマを、5車種ピックアップして紹介します。

すべてのクルマが大ヒットするわけではない、現行モデルのレア車5選

 自動車メーカーは、多種多様なモデルをラインナップしており、絶え間なく新型車を開発しています。1台のクルマを開発するために多額の開発費を投じ、また数年の開発期間を費やしているため、採算がとれなければ死活問題になりかねません。

先々が不透明な現行の激レア車たち
先々が不透明な現行の激レア車たち

 そのため、メーカーは新型車を発売するにあたり、販売目標台数を決めますが、残念ながら目標を下まわってしまうモデルも存在。

 そこで、さまざまな事情で販売台数が少なくなってしまっているモデルのなかから、とくにレアなクルマを、5車種ピックアップして紹介します。

●三菱「i-MiEV」

軽自動車から登録車に格上げされた世界初の量産EVの「i-MiEV」
軽自動車から登録車に格上げされた世界初の量産EVの「i-MiEV」

 三菱「i-MiEV」は、軽自動車の「i」をベースとし、2010年より個人向けに販売が開始された世界発の量産電気自動車です。

 ベースとなる軽自動車の「i」は、近未来的なデザインが採用されている点も特徴で、他社には無い個性的なモデルとしてRRを採用。i-MiEVも同様にリアにモーターを搭載し、後輪を駆動しています。

 また、重量のある駆動用バッテリーは前輪と後輪の間のシート下に搭載されているので、重心が低く車両の中心付近にあり、安定した走りを実現。

 i-MiEVは欧州市場へOEM供給もなされ、プジョー「アイオン」やシトロエン「C-ZERO」といった派生モデルが登場しました。光岡自動車では「ライク」の名前でカスタマイズされ、これらの派生モデルは、i-MiEVとは違って、軽自動車の枠を超えた小型車サイズで展開されました。

 2018年には、i-MiEVも道路運送車両の保安基準の改正に合わせ、対歩行者安全性強化のため、フロントバンパーが85mm延長されたことから軽自動車から登録車に変更になりました。

 現行モデルは1グレードのみで価格は300万3000円(消費税込)、国からの補助金が16万4000円、地方自治体からの補助金もあり、東京都では30万円が支給されますが、それでも250万円ほどと高額です。

 さらに、航続可能距離もカタログ値で164km(JC08モード)、実質は100km前後とあって、今後も販売増はあまり期待できません。

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●日産「フーガ」

安全性能が大きく向上したものの人気はいまひとつの「フーガ」
安全性能が大きく向上したものの人気はいまひとつの「フーガ」

 日産「フーガ」は、同社の上級セダン「セドリック/グロリア」の後継車として2004年に誕生したモデルです。当時の日産には、さらに上級の「プレジデント」や「シーマ」などがラインナップされていましたが、高級ドライバーズカーとしてフーガは一定の人気がありました。

 2009年に登場した2代目は、曲線を生かしたスタイリッシュな外観を採用し、より一層ドライバーズカーとしての色を強めています。

 その後、フーガのホイールベースを延長して、シーマとしても販売されました。

 しかし、発売後11年が経過した2020年現在、シーマ、フーガともに販売が継続されていますが、ライバルに対してアドバンテージが築けず販売台数は激減しています。

 2019年12月にマイナーチェンジがおこなわれ、安全装備の充実が図られましたが、状況は好転したとはいえません。

 このような状況なので、本来は1ランク下のモデルとはなるものの、プロパイロット2.0など先進機能を搭載し、高性能モデルもラインナップする、「スカイライン」の方が魅力的です。

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●ホンダ「インサイト」

ライバルに対して価格設定の見直しが迫られる「インサイト」
ライバルに対して価格設定の見直しが迫られる「インサイト」

 初代「インサイト」は、ホンダ初の量産ハイブリッドカーとして1999年に登場しました。初代2シーターのクーペモデルで、軽量コンパクトなボディによって、当時の量産ガソリン車で世界最高燃費の35km/L(10・15モード)を達成しました。しかし、2シーターということが仇となって販売は低迷。

 そこで、3年のブランクを置いて2009年に登場した2代目は、トヨタ「プリウス」に対抗できるモデルとして5ドアハッチバックスタイルを採用し、比較的安価な価格設定で登場しました。

 しかし、プリウスは価格対策で旧モデルの併売もおこない、結果、2代目インサイトも大ヒットはしませんでした。

 現行モデルとなる3代目インサイトは、4年間のブランクをあけて、2018年に北米市場から先行販売されました。北米では高い人気を誇るアコードとシビックの間を埋めるモデルとして投入。

 スタイルはスタイリッシュなデザインが採用されたクーペセダンで、内装もワンランクアップした上質な室内空間となっています。

 日本でも同年に発売されましたが、SUV人気にシフトしているなかでは、セダン市場全体の縮小もあり、当初から苦戦を強いられた状況です。

 また、インサイトのベースモデルの価格は、プリウスに対して約75万円も高く、2020年4月の販売台数が315台と低迷が続いています。

 そもそも主戦場がアメリカとなっているため、国内ではすっかりレア車となってしまいました。

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1件のコメント

  1. スズキのハイゼットカーゴで草

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