トヨタ新型ヤリスクロスどう買うのがお得? 現金一括・残価設定・サブスク 悩ましい3択

クルマのサブスクリプションサービス(サブスク)が台頭していますが、「サブスク」「残価設定ローン」「現金一括」ではどれが一番オトクなのでしょうか。トヨタの「KINTO」や日産の「クリックモビ」を例にとってシミュレーションしてみました。

ヤリスクロスはサブスク・残価設定だと月額いくら?

 最近、クルマの世界で話題になっているのが、定額制でクルマを使える「サブスクリプションサービス(サブスク)」です。

 税金や自賠責保険料、メンテナンス費用も利用料金に含まれるため、ユーザーは出費を単純にできます。長期間のレンタカー、あるいはカーリースに近いサービスと考えられるでしょう。

トヨタ「ヤリスクロス」をお得に買うには?
トヨタ「ヤリスクロス」をお得に買うには?

 ただし任意保険料は、料金に含まれるか否かがサービスによって変わるので、注意が必要です。

 ユーザーにとってもっとも気になるのは、サブスクの損得勘定だと思います。テレビCMなどでも頻繁に宣伝されているトヨタの「KINTO(キント)」を例に、残価設定ローンと比べてみましょう。

 新車価格202万円(消費税込)の「ヤリスクロス 1.5G・2WD」をKINTOで3年間使うと、毎月の支払い額は4万4550円です。3年分なら36か月ですから、総額は160万3800円になります。

 このなかには税金や保険料、メンテナンス費用が含まれていますが、保険料には自賠責に加えて任意保険も入っています。

 任意保険の内容は、対人と対物賠償が無制限、人身傷害補償は1名に付き5000万円、車両保険も免責5万円のコースに加入しています。

 任意保険には家族限定などは付帯されておらず、全年齢補償です。従って、たとえば18歳の未成年が友人とドライブに出かけ、運転を友人に交代したときに交通事故の加害者になっても任意保険料が支払われます。

 あるいは数回にわたって任意保険を使う事故を繰り返し、等級が下がって任意保険料が高騰しているユーザーでも、KINTOなら任意保険料が含まれるために負担は増えません。

 仮に全年齢補償で任意保険に加入し、限定割引きなどを付帯させないと、同モデルの1年間の保険料は約29万円、3年間の合計では87万円に達します。

 KINTOは保険料を含めることで、任意保険に加入したことがない人や若いユーザーにとって、負担が増えないような仕組みになっているのです。

 同じヤリスクロスを残価設定ローンで契約した場合の金額はどうでしょう。

 36回の残価設定ローン(金利は年率6.8%)を組み、3年後に車両を返却する場合、均等払いだと初回が3万8143円で残りは3万6700円×34回、合計128万5943円になります。

 さらに購入時に納める税金と自賠責保険料が約11万円、そのほかの諸費用が約10万円、メンテナンスパックが7万円という具合に計上されます。

 これらを合計すると残価設定ローンでは3年間で約244万円です。KINTOでは前述のように160万3800円なので、サブスクのほうが明らかに安くなります。

【画像】サブスク人気No.1のトヨタ新型「ヤリスクロス」とは(24枚)

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