ドライビングがスポーツだった!? アナログだけど優れたハンドリングの車3選

技術の日産を象徴するようなスポーティセダンとは

●日産「プリメーラ」

新たな世代のスポーティセダンとしてデビューした「プリメーラ」
新たな世代のスポーティセダンとしてデビューした「プリメーラ」

 1980年代にターボエンジンが一気に普及し、日産は次々とエンジンの高性能化を進めました。しかし、エンジンパワーが向上する一方で、シャシ性能が追いついておらず、いわゆる「直線番長」と呼ばれるクルマも散見される状況でした。

 そこで、日産では『1990年までに走りにおいて世界一を狙う』というスローガンを掲げ、これを「901活動」というプロジェクトとしてスタート。

 この901活動を実現した代表的な車種として、北米市場に向けた4代目「フェアレディZ」、日本市場では「R32型 スカイラインGT-R」、そして欧州市場をターゲットとしたモデルが初代「プリメーラ」があります。

 初代プリメーラは1990年に発売された新世代のFFセダンで、欧州車に匹敵する走りの性能と、快適性、使い勝手の良さを高い次元でバランスさせることをコンセプトとしていました。

 ボディは当時としてはオーソドックスかつスタイリッシュなフォルムで、派手すぎず飽きがこない優れたデザインと評されます。

 エンジンはトップグレードに最高出力150馬力を発揮する2リッター直列4気筒を搭載。トランスミッションは5速MTおよび4速ATを設定しました。

 足まわりは前輪にマルチリンク、後輪にパラレルリンクストラットの4輪独立懸架を採用し、軽快なハンドリングと、優れた乗り心地を実現して高い評価を得ます。

 さらに、広い室内空間と大容量のトランクなど、正統派セダンにふさわしいユーティリティも兼ね備えていたことで、日欧でヒットを記録。

 その後、1995年に2代目が、2001年には3代目が、初代のスポーティセダンというコンセプトを引き継いでデビューしますが、セダン人気の低迷から2005年に生産を終了し、プリメーラの歴史に幕を閉じました。

※ ※ ※

 先進安全技術の普及によって、クルマの安全性は飛躍的に向上したといえます。実際にスバルは2016年に、同社のアイサイト搭載車による追突事故が84%減少し、歩行者事故発生率は49%減少したと発表しました。

 こうした先進安全技術の普及が実現した背景には、各メーカーやサプライヤーの努力によるコスト削減が関係しています。

 アイサイトを例に挙げると、前身の「ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)」が1999年発売の「レガシィ ランカスター」に搭載されましたが、この時は55万円高でした。

 その後、機能になりながらも大幅なコストダウンに成功し、アイサイトVer.2ではオプション価格が10万円まで下がりました。

 ドライビングにクルマが介入することを好まないユーザーもいますが、安全性については、クルマの介入は歓迎すべき事ではないでしょうか。

しかし、いくら先進技術でも万能ではありませんので、散漫な運転にならないように注意しましょう。

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