登場8か月で生産終了!? ホンダ「シビックセダン」駆込み需要増? 今後のシビックどうなる?
2020年1月23日にマイナーチェンジを実施したばかりのホンダ「シビックセダン」は同年8月に生産終了となりました。ホンダを代表するシビックに何があったのでしょうか。
2度目の生産終了で駆け込み需要が急増?
ホンダ「シビック セダン」が2020年8月に生産終了となりました。残るのは、「シビックハッチバック」と「シビックタイプR」の2モデルですが、セダンが無くなったことについてユーザーからはどのような反響があったのでしょうか。
ホンダのなかでもっとも長い歴史を持つシビックの初代モデルは、1972年に発売されました。車名の由来は英語で「市民の」という意味を持つ「Civic」から来ています。
なお、シビックセダンは2代目より設定。ハッチバックがメインでセダンはサブという扱いでしたが、5代目では「フェリオ」のサブネームが与えられ独自のポジションを築いたこともありました。
そんなシビックセダンの流れが変わったのは8代目です。大柄で丸いスタイルとなったデザインを採用した7代目の販売不振からセダンのみの販売に変更(ハッチバックは欧州専売)。
セダンがメインストリームとなりましたが、その戦略は見事に失敗し結果として日本市場からシビックの名を一時的に消す原因となり、9代目は日本に導入されませんでした。
現行モデルとなる10代目は2015年発表され、その2年後の2017年にセダン/ハッチバック/タイプRを日本市場に再投入。セダンは国内工場で生産し、イギリスのスウィンドン工場で生産され日本に輸入されるハッチバック/タイプRは一定の評価を得ます。
直近の動向としては、セダンとハッチバックは2020年1月にマイナーチェンジモデルを実施しましたが、前述の通りセダンは1年経たずに生産終了となりました。
ちなみに、ハッチバックとタイプRは継続販売し、タイプRは2020年10月にマイナーチェンジモデルの発売を予定しています。
今回、セダンが生産終了となったことでユーザーからはどのような反響があったのでしょうか。ホンダの販売店スタッフは以下のように話しています。
「歴史的に見ればブランドを代表するモデルなので、生産終了を惜しむお客さまも多いです。5月に発表があった段階で、駆け込みで購入されるお客さまが増え、9月現在はメーカーにも在庫が残っていません。
駆け込みで購入された多くは中高年のお客さまでした。シビックの最盛期を実際に目にしてきたからこそ、強い愛着を持っているのではないでしょうか」
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一方で、セダンに対し「古臭い」という印象を持つ若者もいます。また、長らく国内の自動車市場で主流とされていたセダンですが、現在はSUVやミニバンがブームを迎えています。
そんなセダン市場が縮小傾向にある現在で、ホンダは日本市場に多くのセダンをラインナップしていました。
2020年6月時点でのセダンは「グレイス」、「シビック」、「インサイト」、「アコード」、「クラリティ」、「レジェンド」と6車種もラインナップしていましたが、2020年7月と8月に続けてシビックセダンのほかに「グレイス」の生産を終了しています。
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