【バイクのミライ! Vol.1】バイクもついに電動化へ?バイクと電気の関係とは

増えつつある電動バイクのラインナップ

 現在各メーカーから販売されている電動バイクは、短距離移動を前提とした比較的小型のものが主流ですが、中型以上のものも登場しています。

ホンダ「PCX」をベースに電動化した「PCX ELECTRIC」

 ホンダでは、主力モデル「PCX」をベースに電動化した「PCX ELECTRIC」を2018年より、法人、個人事業主、官公庁向けのリース専用車として販売しています。動力用電源にモバイルパワーパックを2個搭載することで、モーター最大出力を4.2kWとし、1回の充電での航続距離は41kmとなっています。また、ホイールベースの延長や乗り心地を追求したサスペンションの採用など、加速減の多くなりがちな街乗りでも快適な走行を可能としています。乗り味は250ccクラスのバイクに近く、街乗りではストレスなくで走行できると高い評価を得ているようです。

 また、zecOO motorcycleからは、大人気マンガの『AKIRA』で登場する、「金田のバイク」をほうふつさせるデザインの電動バイク「zecOO」2015年に登場しています。丸みを帯びた近未来的なフォルムが特徴で、モーターの最大出力は50kW、最高速度はなんと160km/hに達します。

 充電時間は100Vで8時間かかるものの航続距離160キロを可能としています。車両価格は888万円となっています。

ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire」

 さらに、ハーレーダビッドソンからも電動バイクが登場しています。2019年に登場した「ライブワイヤー」は、エクステリアデザインは往年のハーレーファンも納得のスタイリングですが、特徴的なエンジン音が響き渡ることはありません。しかし、速度に応じてモーター音が変化するというギミックが搭載しているなど、ハーレーらしさを演出する工夫が見られます。

 時速60マイル(約96km/h)に到達するまでわずか3.5秒という、高トルクのモーターを搭載し、1回の充電で約177kmの走行が可能です。

 これら以外にも、多くのメーカーが電動バイクの開発を進めています。より多くの電動バイクが登場することで、今後普及が本格化していくことでしょう。

※ ※ ※

 近年、電動バイクのスーパースポーツモデルが速さを競い合う「MotoEワールドカップ」なども開催され、電動バイクも単なるエコロジーのためだけのものではなく、優れた運動性能をもつ未来の乗り物でもあるということがアピールされています。

MotoEワールドカップに使用されている「Energica Ego Corsa」

 一方、クルマの世界同様、まだまだ従来のエンジンを搭載したものが優位であるのも事実です。電動バイクが今後本格的に普及するためには、「航続距離の延長」、「充電インフラの整備」、「関連法規の整備・浸透」という大きくわけて3つの課題があります。逆に言えば、これらの課題が解決すれば、低公害、低走行コスト、スムーズな乗り味という電動化のメリットを余すところなく享受できることになります。

 これらの課題を解決することは簡単ではありませんが、いずれも自動車産業が抱える課題でもあることから、クルマとバイク、それぞれの業界が協力していくことが重要と言えます。

提供:バイクのニュース


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