なぜ? セダン市場低迷で「マークX」「シビック」消えるもプレミオ/アリオンが生き残る訳

最近の国内市場では、セダンの人気が年々落ちているといいます。そんななか、発売から10年以上フルモデルチェンジをせずに販売されているトヨタの4ドアセダンの「プレミオ」と「アリオン」は、なぜ販売が継続されているのでしょうか。

「プレミオ」「アリオン」ってどんなクルマ?近年の販売動向は?

 近年の日本市場において、ミニバンやSUVの人気に押されて、セダンの販売台数は伸び悩み人気が低迷しているといわれています。

 各社では、セダンモデルのラインナップを徐々に減らしつつあるなかで、登場から10年以上経過してもモデルチェンジをしないうえ、販売台数も芳しくないモデルが存在しています。

プレミオとアリオン。 セダン人気底面でも販売継続される理由とは
プレミオとアリオン。 セダン人気底面でも販売継続される理由とは

 最近の国内セダン市場において、トヨタ「マークX」、日産「ティアナ」、ホンダ「グレイス」、「シビックセダン」が相次いでラインナップから姿を消しています。

 一方で、トヨタ「カローラ」や「クラウン」、「カムリ」は苦戦を強いられる新車市場では健闘しているものの、決して好調とはいい難い販売台数です。

 そんななかで、現行モデルが登場してから10年以上モデルチェンジされることなく販売されているのが、トヨタの「プレミオ」と「アリオン」です。
 
 セダンのなかでも影が薄い両車ですが、最近の販売動向はどのようになっているのでしょうか。

 プレミオとアリオンは、プレミオが「コロナ」、アリオンが「カリーナ」と、それぞれトヨタの歴史で名を残したクルマの後継車として2001年に発売されました。

 両車とも「上質と高機能」をキーワードに開発され、基本的な設計や仕様を共有する姉妹車の関係にありますが、質感の高さのなかでも、プレミオは落ち着きのある高級感が追求されているのに対し、アリオンはスポーティな雰囲気を追求しているという違いがあります。

 それぞれ現行型となる2代目モデルは2007年に発売されており、10年以上フルモデルチェンジがおこなわれることなく、長期にわたって販売されています。

 初代が発売された当時は、プレミオはトヨペット店、アリオンはトヨタ店とそれぞれの販売店での取り扱いでしたが、2020年5月以降は全国の販売店での取り扱いとなりました。

 直近の動向としては、2016年に両車揃ってマイナーチェンジがおこなわれており、外観の基本デザインを両車で共通化する大幅な意匠変更や、新色のボディカラーの追加、予防安全機能として衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」やインテリジェントクリアランスソナーが搭載されるなどの仕様変更がおこなわれています。

 このマイナーチェンジの際に、アリオンは全長を4590mmに変更。プレミオの4595mmと5mmの差になりました。全幅1695mm×全高1475mmという点は両車同様です。

 両車とも1.5リッター/1.8リッター/2リッターの直列4気筒ガソリンエンジンを採用したラインナップになっている点は共通しています。またグレード展開も似ています。

 ほかにも、前席のヘッドレストを外せばフルフラットにできたり、後席にはリクライニング機能を備え、簡単なレバー操作でトランクスルーもおこなえるなど、4ドアセダンながら機能的なシートアレンジが可能です。
 
 さらに、アリオンのG-plusパッケージとプレミオのEXパッケージでは、運転席にシートの位置を電動で調節できる8ウェイパワーシートが標準装備されているなど、共通して機能性の高いシートが搭載されています。

 そんなプレミオとアリオンですが、近年の販売状況はどうなっているのでしょうか。

 日本自動車販売協会連合会によると、プレミオが2018年の年間販売台数は11306台で45位にランクイン。

 これは、4ドアセダンとしてはカローラ、クラウン、カムリ、・アクセラ(現マツダ3)に次ぐ順位で、発売からの年数を考えれば健闘しているといえます。

 一方のアリオンはトップ50には入っておらず、2018年の年間販売台数は6126台とプレミオの約半数程度という結果でした。

 2019年の年間販売台数は、プレミオが8499台、アリオンが4997台となっており、プレミオのほうが人気であることは変わらずも、両車とも販売台数に減少傾向が見られます。

 最近のプレミオとアリオンの販売状況について、トヨタ販売店の店員は次のように話します。

「最近はミニバンやSUV人気の影響もあり、セダンを購入する人が減ってきているのが第一の理由として考えられると思います。

 最近は装備や機能面を重視する人が多くなってきているので、プレミオとアリオンは、現行モデルの販売年数が長く、新しいモデルに比べると、どうしても安全面をはじめとした装備や機能は劣ってしまいます。そのため、セダンのなかでも選ばれにくくなっているのだと思います。

 それでも、一定数の販売台数を維持しているのは新しい物に乗り換えることに抵抗があるお客さまなどから好まれているのだと思います」

※ ※ ※

 近年のセダン人気の低迷だけでなく、機能面最新の装備を備えた新型車が続々登場するなかで、ユーザーのニーズも変化しており、モデルライフが長いプレミオやアリオンは装備や機能面での遅れをとっていることも、販売台数が減少している理由のようです。

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コメント

3件のコメント

  1. ところで、タイトルの
    「マークX」「シビック」消えるもプレミオ/アリオンが生き残る訳は

    この答えはどうなっているのでしょうか?
    トヨタの販売店のスタッフの方に聞いてみましょう。

  2. タイトルは何故?兄弟車なのにプレミオの方が売れる訳!とかの方が良いのではないでしょうか。

    2016年の改良では全長が変更されたのはアリオンではないのでしょうか。
    全長が長くなったのに、比較的取り回しがしやすいサイズとなりました。と書いてあるのは何故なのでしょうか。
    2020年の販売店の併売化の実地(原文ママ)が5月。
    にもかかわらず、日販連の同年1〜7月の販売台数を示すのはトヨタの販売店のスタッフが教えてくれなかったからなのでしょうか。
    本社の広報とかに取材した方が良いのではないでしょうか。

  3. プレミオはともかく、アリオンは機捜で有名ですね、地元署も機捜アリオン・MARKX130前期・キザシ(白・黒・シルバー)があり