ランクルサイズのスバル3列SUV「アセント」巨体ながら日本でも扱いやすい!? 試してみた

スバル車だけどスバルらしくないソフトな乗り味

 乗り始めてすぐに気づくのが、その北米向けに開発されたモデルならではの乗り味です。サスペンションはソフト方向に振られており、ステアリングの初期応答性も若干遊びの多い感じになっています。

 全体的にシャープな感じがする日本向けのスバル車と比べると、やはりアメリカ車に乗っている気がします。ただし、7人から8人乗ることを考えれば、このくらいの感じがちょうどいいのではないでしょうか。

 2.4リッターのパワーユニットは、最高出力263馬力/5600rpm、最大トルク38.3kgm/2000-4800rpmというスペック。

 これはフォレスターに搭載される2.5リッターエンジンを上回るもので、多人数乗車に十分耐えうるものです。

 運転してみるとフラットトルクのため非常に扱いやすく、3.6リッター程度のエンジンのようなフィーリングです。それでいて、ボクサーターボらしいシャープな加速感を味わうこともできる良エンジンといえます。

 燃費はメーカー公表値で、市街地:8.4km/L、高速道路:11km/L、複合燃費:9.3km/Lですので、ミドルサイズSUVとしては平均的な数値より少し上といえるでしょう。

 決して低燃費とはいえませんが、レギュラーガソリン指定ということを考えれば、あながちランニングコストが高いともいえません。

 今回は、ダート走行は出来ませんが、大きな凹凸のある舗装路でも突き上げをよく吸収し、最後までソフトな乗り心地は失われませんでした。これなら多人数で林道を通るキャンプ場に行っても、同乗者が酔う心配はあまりなさそうです。

 最初は大きいと感じたボディサイズですが、実際に乗っていると日本の道路でも扱いやすいことが分かりました。

凹凸路面でもソフトな乗り心地のアセント
凹凸路面でもソフトな乗り心地のアセント

 並行輸入しているロッキーによれば、「アセントを購入するユーザーはフォレスターやレヴォーグのスペースユーティリティに飽き足らない人や、国産ミニバンから乗り替え組が多い」といいます。

 エクステリアデザイン的にも落ち着きがあり、昨今尖りすぎの傾向も見られるスバル車から考えると、「ちょうどいい感」があります。

 乗り味もおおらかさがあり、まさにファミリーにはピッタリのSUVなのではないでしょうか。人とはひと味違う六連星マークのクルマに乗りたいという人に、オススメしたい1台です。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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