2億3億当たり前! ブガッティに値落ちという言葉はない!?
新車価格「ヴィエロン」の2倍という「シロン」の落札の行方は?
2016年登場した「シロン」は、ヴェイロン16.4の後継車となるモデルだ。ヴェイロンが、ピエール・ヴェイロンという戦前のブガッティを支えた優秀なエンジニアの名前に因む車名を得たように、シロンもまたレーシング・ドライバーのルイ・シロンの名を現代に復活させたネーミングを持つ。
●2018 ブガッティ「シロン」
リアミッドに搭載する8リッターW型16気筒+4ターボエンジンなど、基本的なスペックはヴェイロンのそれとは変わらないが、最高出力は一気に1500psとなり、最大トルクも1600Nmを炸裂させることが可能になった。
そして発表時になによりゲストを驚かせたのはその価格であった。実にヴェイロンの倍となる240万ユーロであったのだ。
シロンのデザインは、ヴェイロンのそれ以上に過去のブガッティ車、例えば「タイプ57アトランティーク」などからモチーフを得た部分が見てとれる。
ボディ中央を貫くラインはエアロダイナミクスの向上にも大きく貢献し、ドア回りのCラインは、シロンの大きな個性とされる。
シロンにもその後、よりコーナリング性能を高めた「シロン・スポーツ」などの派生モデルが登場しているが、今回ボナムス1793の「クエイル・モーターカー・オークション」に登場したのは、2018年に生産されたスタンダードなシロンであった。
とはいえオプションの価格は40万ドル(邦貨換算約4200万円)に達することと、この個体が唯一のアメリカ仕様のグリーンカーボン仕様であることなどから、落札価格の高騰は十分に予想できた。
ボナムス1793による予想落札価格は、250万−280万ドル(邦貨換算約2億6000万−3億円)。
残念ながらオークションでの売買はまだ成立していないようだが、これからの動きをぜひチェックし続けて見たい1台である。
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