「売れないジンクス」プリウスが変えた! いまではド定番の5ドアハッチバックセダン3選

かつて「売れない」というジンクスがあった5ドアハッチバックセダンですが、トヨタ2代目「プリウス」以降のヒットによって市民権が得られました。そこで、スタイリッシュなちょっと前の5ドアハッチバック車を3車種ピックアップして紹介します。

スタイリッシュで使い勝手も良い5ドアハッチバック車を振り返る

 昭和から平成初期にかけて「5ドアハッチバックセダンは売れない」というジンクスがありました。たとえば、ホンダ「クイント」や日産「スカイライン ハッチバック」、トヨタ「カローラ 5ドアリフトバック」などがジンクスのとおり売れずに消えています。

秀逸なデザインだった往年の5ドアハッチバックセダンたち
秀逸なデザインだった往年の5ドアハッチバックセダンたち

 しかし、2003年にトヨタ2代目「プリウス」がヒットすると、5ドアハッチバックのジンクスが覆され、現行モデルのプリウスやホンダ「シビック ハッチバック」などをはじめ、いまではすっかり定番モデルとして認知されました。

 そこで、ちょっと前まで販売されていた、スタイリッシュな5ドアハッチバックセダンを、3車種ピックアップして紹介します。

●三菱「ギャランフォルティス スポーツバック」

スタイリッシュで高性能モデルも設定された「ギャランフォルティス スポーツバック」
スタイリッシュで高性能モデルも設定された「ギャランフォルティス スポーツバック」

 かつて、三菱を代表するスポーティセダンとして「ギャラン」がラインナップされていましたが、2005年に生産を終了し、長い歴史に幕を閉じています。

 しかし、2007年に「ギャランフォルティス」の名で復活。高性能モデル「ランサーエボリューションX」のベースにもなりました。

 当初はセダンのみのラインナップでしたが、2008年に5ドアハッチバックセダンの「ギャランフォルティス スポーツバック」を発売。

 外観ではフロントフェイスやキャビンはセダンと同様なデザインで、後部をなだらかに傾斜したハッチバックに変更されており、セダンと異なるワンモーションのスタイリッシュなフォルムとなっています。

 エンジンは全グレードとも2リッター直列4気筒で、スポーティグレードとして「ラリーアート」が設定されており、240馬力を誇るターボエンジンと、ツインクラッチSST(DCT)を搭載。

 サスペンションは全車フロントがストラット、リアがマルチリンクの4輪独立懸架を採用したことで、スポーティな走りと優れた乗りご心地を両立しています。

 その後、燃費の改善などの改良がおこなわれましたが、2015年に生産を終了。パワフルでセダン以上に使い勝手の良いギャランフォルティス スポーツバックでしたが、ヒット作になったとはいえず、後継車はありませんでした。

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●マツダ「アテンザ スポーツ」

クーペセダンに近いフォルムを取り入れていた「アテンザ スポーツ」
クーペセダンに近いフォルムを取り入れていた「アテンザ スポーツ」

 マツダのフラッグシップセダン「アテンザ」は、2019年に車名をグローバルで統一するために「マツダ6」に変わりました。

 アテンザの初代モデルが発売されたのは2002年で、ボディはセダンのほかにステーションワゴンの「アテンザ スポーツワゴン」と、5ドアハッチバックセダンの「アテンザ スポーツ」をラインナップ。

 2005年には高性能版セダンの「マツダスピード アテンザ」を追加され、スタイリッシュかつ高性能なモデルとして大いに話題となりました。

 そして、2008年に2代目アテンザが登場。ボディは初代に引き続きセダン、ステーションワゴン、5ドアハッチバックセダンが設定されています。

 初代よりも大型化したボディはさらに伸びやかなフォルムとなっており、5ドアハッチバックセダンは現在のクーペセダンに近いスタイルを先駆けて採用。

 エンジンは2リッターと2.5リッターの直列4気筒自然吸気のみで、パワフルなターボエンジンは設定されていませんが、2.5リッターモデルには6速MTが設定されるなど、スポーツドライングを意識したグレードも用意されています。

 2012年に3代目へとモデルチェンジしましたが、5ドアハッチバックセダンは廃止され、現在に至ります。

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