ユニークかつ斬新なデザイン!? 再評価されるべき3列シート車3選
優れたデザインながら出るのが早すぎたホンダのSUVとは
●ホンダ「クロスロード」
ホンダ初の自社製SUV「CR-V」は1995年に発売され、大ヒットしました。しかし、CR-Vの登場以前は、イギリスのローバーグループや、いすゞからOEM供給されたSUVを販売しており、そのなかの1台がランドローバー「ディスカバリー」をベースとした初代「クロスロード」です。
1993年に発売された初代クロスロードは、3.9リッターV型8気筒エンジンを搭載した本格的なクロスカントリー4WD車です。しかし、販売が低迷したため1998年に販売を終了しました。
それから9年後の2007年に、2代目「ストリーム」をベースにしたクロスオーバーSUVとして、2代目クロスロードが発売
2代目は全長4285mm×全幅1755mm×全高1670mmと、比較的短い全長ながら広い室内を実現したことで、3列シート7人乗りとなっていました。
外観は直線基調のデザインで、随所に角を落としたような意匠を採用したことで、アウトドアギアのようなSUVらしさを表現。
エンジンはストリームと同じ最高出力140馬力の1.8リッター直列4気筒もしくは150馬力の2リッターを搭載し、駆動方式はFFと4WDが設定されました。
スタイリッシュで手頃なサイズの7シーターSUVとなっており、売れない要素は見当たらないのですが、販売が低迷したため発売から4年も経っていない2010年に生産を終了。
生産中止した後に中古車の人気が高くなるなど、完全に出るのが早すぎたモデルです。その後ホンダの3列シートSUVは、現行モデルのCR-Vが2018年に登場するまで待たなければなりませんでした。
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今回の3選には登場していませんが、ステーションワゴンにも3列シート車があります。現行モデルではトヨタ「プリウスα」がありますが、2020年7月に生産終了したホンダ「ジェイド」も3列シートです。
さらに昔に遡ると、日産「セドリック/グロリア ワゴン」、トヨタ「クラウン ワゴン」、「セプターワゴン」なども3列シートの7人乗りステーションワゴンでした。
しかもこれらのモデルはユニークで、3列目のシートは荷室に設置され、折りたたみ式で後ろ向きに座るレイアウトを採用。
想像しただけでも乗り物酔いしそうですが、実際は緊急用で、後に消滅してしまいました。