人気再燃の西部警察 「マシンX」に憧れた人多数 いま復活の名車達
「マシンX」石原プロの反応は?
――マシンXは特別装備だけでなく、さまざまな社外品アイテムも装着されていました。シートは「レカロ」、ステアリングは「ナルディ」、ホイールは「カンパニョーロ」、タイヤは「ピレリ」などがありました。
福田:「カッコいい」と思わせるアイテムは積極的に採用しようと。ボディカラー(黒+金ストライプ)は宣伝部からの指示でしたが、ほかのパーツは私自身のセレクトです。メーカーさんに「劇用車で使うので」とお願いすると、喜んで提供いただけました。
製作期間は、構想2か月から3か月、製作2か月くらいです。プリンス自販は工場を持っていなかったので、製作は袈装メーカーの「倉田自動車」の職人にお願いしました。図面もなくアイデアをカタチにしてもらいました。
――確かお披露目は日産の銀座ショールーム(当時)で盛大におこなわれました。福田さんは開発責任者として現場で車両解説を行なったと聞いていますが?
福田:プリンス自販の宣伝部門が、さまざまなメディアへのアピールのために日産自動車の宣伝部とタッグを組んだイベントで、私も説明員として参加しました。
――どのようなお気持ちでしたか?
福田:石原裕次郎さん、渡哲也さんをはじめ周りは錚々たるメンバーが参加していましたが、実は私は別の仕事を抱えて徹夜明けで意識が朦朧と状態で会場入りしました。
そのため、周りの事を考える余裕もなく車両説明をしました。ただ、いつもと同じ状態だと緊張して半分もいえなかったので、結果的に良かったです。
――石原プロの方の反応はどうでした?
福田:小林専務はお披露目時には何もいいませんでしたが、次のマシンの開発時には真っ先に「銃をつけてほしい」と。
――マシンXが主役のストーリーもありましたが、ロケに立ち会ったことは?
福田:一度、神宮の前でお披露目の一環でプロドライバーが乗り、交差点をスタントマンが派手にドリフトさせながら曲がっているのを見ました。
私のなかで「西部警察=クルマ=壊れる」というイメージがあったので、「自分が作ったクルマが壊れなければいいな」という想いだけでした。それはクルマ屋として当たり前のことだと思いますが……。
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いま人気が再燃しつつある西部警察。当時憧れた「マシンX」に思いを馳せる人もいるかもしれません。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
亡き父が裕次郎ファンで、当時は日曜の晩に一緒に見てたなぁ…懐かしい。
マシンXにスーパーZにRS軍団は今のGT選手権のような名ばかりの市販車改造ではなく、グループAのようにベースマシンが何かがハッキリと判るスタイルで子供心にも憧れを抱いた…友人宅のスカイラインバンさえも格好良く見えるぐらいにw