レクサスのベストセラー「UX」ライバルの輸入車コンパクトSUVと比べてみた

スタイリッシュなクーペSUVも用意するドイツライバル

●アウディ「Q3」「Q3スポーツバック」

 アウディ「Q3」「Q3スポーツバック」も、2020年7月7日に日本に上陸した最新のモデルだ。

アウディのニューモデル「Q7スポーツバック」。2020年7月に日本に上陸したばかり
アウディのニューモデル「Q7スポーツバック」。2020年7月に日本に上陸したばかり

 今回登場したQ3は2代目。Q3スポーツバックはニューモデルとなり、2つのボディバリエーションが選べるというところは、ライバルのUXに対して大きなメリットとなるはずだ。

 Q3/Q3スポーツバックともに、FFモデルには150ps・250Nmを発生する1.5リッター直列4気筒ターボ(TFSI)、クワトロ(4WD)モデルには150ps・340Nmを発生する2リッター直列4気筒ディーゼルターボ(TDI)を搭載する。

 UXの直接のライバルになるQ3スポーツバックのスリーサイズは、全長は4500mm、全幅は1840mm、全高は1565mm、ホイールベースは2680mm。つまりレクサスUXに対して、全長はQ3スポーツバックは5mm長く、全幅は変わらず、全高はQ3スポーツバックが25mm高くなる。ホイールベースは40mm長い。

 車両価格は「Q3」が438万円から543万円、Q3スポーツバックが452万円から563万円となっている。

 Q3/Q3スポーツバックの特徴は、室内空間の広さだろう。スリーサイズは全高を除いてUXとほとんど変わらないものの、Q3はとくに後席に余裕がある。また荷室容量も通常時で530リッターと、UX250hの227リッターから262リッターに比べて大幅に広い。

 ただしクーペスタイルを持つQ3スポーツバックでも全高が1565mmになる。多くの立体駐車場の全高制限が1550mmになるため、背の低いQ3スポーツバックでも駐車することができないのは残念だ。

●BMW「X1」「X2」

 BMWのラインナップでもっともコンパクトなSUVが「X1」「X2」だ。X1は2015年10月に日本に上陸した2代目、X2は2018年4月から日本に導入されたモデルとなる。

BMW「X2」
BMW「X2」

 BMWはSUVとは呼ばず、奇数数字のXモデルをSAV(スポーツ・アクティビィティ・ビークル)、偶数数字のXモデルをSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼ぶ。つまりX1はSAV、X2はSACということになる。

 現行「1シリーズ」や「2シリーズ」と同じFFベースのプラットフォームを採用するX1/X2は、FFモデルの「sDrive」、4WDの「xDrive」を用意。

 パワートレインは140ps・220Nmを発生する1.5リッター直列3気筒ターボ「18i」、192ps・280Nm、そして231ps・350Nmを発生する2リッター直列4気筒ターボ「20i」「25i」(X1のみ)、306ps・450Nmを発生する2リッター直列4気筒ターボのMパフォーマンスモデル「M35i」(X2のみ)、そして150ps・350Nmを発生する2リッター直列4気筒ディーゼルターボの「18d」と、豊富なバリエーションのなかから選ぶことができるのは、X1/X2のメリットだ。

 UXの直接のライバルとなるのはX2だろう。X2は全長4375mm×全幅1825mm×全高1535mm、ホイールベースは2670mmだ。レクサスUXと比較して全長は120mm短く、15mm幅が狭く、車高はUXよりも15mm低くなる。

 X2は、UXと同じく多くの立体駐車場に駐車することが可能だ。都会に住むユーザーにとってこのメリットは大きい。

 車両価格はX1が440万円から653万円、X2が451万円から701万円になる。

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