生産終了でも人気!? トヨタ「エスティマ」最終型を狙うならイマがチャンス!
2019年に29年の歴史に幕を閉じたトヨタ「エスティマ」ですが、どのようなモデルだったのでしょう。歴史を振り返るとともに、中古車市場での動向を紹介します。
「天才タマゴ」として一世を風靡したトヨタ「エスティマ」
2019年に歴史に幕を閉じたトヨタ「エスティマ」。もともとは北米市場で販売することを念頭にして誕生したミドルサイズのミニバンで、1989年に開催された第28回東京モーターショーで日本初披露されました。
そのときは「プレビア」と輸出名で展示され、実際に展示されたものも左ハンドルの北米仕様車でした。
日本でエスティマの名前で発売されたのは、北米から約2か月遅れの1990年5月。「高性能ニューコンセプトサルーン」と銘打たれた同車は、スタイリッシュなワンモーションフォルムとエンジンを車体中央の床下に配した斬新なミッドシップレイアウトを採用し、「天才タマゴ」というキャッチコピーが付けられました。
搭載されたのは、エスティマ専用に開発された2.4リッター直列4気筒の「TZ-FE型」エンジンで、後輪を駆動(4WDもあり)。1994年8月の改良時には、スーパーチャージャーを装着した仕様も追加されています。
エンジンを床下に置いたことで広い室内空間を実現したエスティマでしたが、北米市場を意識した大柄なボディと、もっとも安価なグレードでも300万円に迫る価格から日本では販売台数が伸びず、1992年に5ナンバーサイズボディの「エスティマエミーナ/エスティマルシーダ」が登場しています。
2000年1月には2代目へとフルモデルチェンジ。ワンモーションフォルムは踏襲しながらもミッドシップからフロントエンジンでフロントを駆動するレイアウトに変更されました。
初代ではエンジンルームのスペースの関係上、大排気量かつ多気筒エンジンを搭載することができませんでしたが、2代目には3リッターV型6気筒エンジンが採用され、登場から2か月遅れで2.4リッター4気筒エンジンも追加されました。
ボディも先代では助手席側のみのスライドドアだったところを両側スライドドアとし、一部グレードには電動スライドドアを採用。ミニバンとしての使い勝手は格段に向上しました。
そして2001年6月には、「プリウス」に次いで2車種目となる市販ハイブリッド車の「エスティマハイブリッド」が登場。ミニバンとしては日本初のハイブリッドモデルとなりました。
エスティマハイブリッドは後輪をモーターで駆動する「E-Four」が採用されており、これは現在の「アルファード/ヴェルファイア」などにも採用されています。
2006年1月に3代目が登場しましたが、直列4気筒エンジンは引き続き2.4リッターエンジンが搭載されましたが、V型6気筒エンジンは3.5リッターへ排気量を拡大。最高出力は280馬力に達し、当時のミニバンとしてはもっとも出力の高い車種となっていました。
またハイブリッドモデルもおよそ半年遅れて登場しました。ハイブリッドシステムは2代目プリウスなどに採用された「THS-II」となり、動力性能、燃費性能ともに大きく向上。
さらに、1500Wまで使用可能なAC100V電源が用意されたことで、アウトドアレジャーはもちろん有事の際にも心強い車種となっていました。
その後は同社のアルファード/ヴェルファイアの台頭もあってやや苦戦を強いられることになりましたが、2016年6月にビッグマイナーチェンジを実施。
フロントマスクを中心にエクステリアが大幅に変更されただけでなく、先進安全装備の「トヨタセーフティセンスC」を全車に標準装備するなど、一気に近代化がなされました。
その一方で3.5リッターV型6気筒エンジンは廃止となり、2.4リッターのガソリンとハイブリッドというラインナップに整理されています。
そして2019年10月に生産を終了。29年続いた歴史に幕を閉じることとなりました。
現行エスティマは、エスティマ信者以外は買うべきではない。
どうせ最終型だからと雑に造られたと想像せざるを得ない
ぐらいの酷い車。
つまり、マークIIの最終型(マークII史上最低の失敗作)同じ
手法で生まれた悲劇の車。