映画『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』を記念したアストンマーティンの限定モデルが登場!

2台のアストンマーティン「007エディション」のお値段は?

 今回製作される2台のうちの1台は、1987年に公開された『リビング・デイライツ』でデビューし、最新作の『ノー・タイム・トゥ・ダイ』にも登場するアストンマーティン「V8」にヒントを得た「ヴァンテージ007エディション」である。

 最新作では、ジェームズ・ボンドが、ロンドンに所有する個人的なガレージに保管してあったアストンマーティン「V8」のカバーを取り去る、印象的なシーンがある。

●アストンマーティン「ヴァンテージ007エディション」

「ヴァンテージ007エディション」は100台限定で、車両価格は16万1000ポンド(同2250万円)から
「ヴァンテージ007エディション」は100台限定で、車両価格は16万1000ポンド(同2250万円)から

 ヴァンテージならではのスポーティなスタイルとアグレッシブなパフォーマンスをベースに製作された007エディションは、アストンマーティンV8の特徴となっているクロームベゼル付きの専用メッシュグリルによって、スタイリングがさらに強化されている。

 さらに、映画に登場するV8のロケット噴射のハザード・ストライプにヒントを得た、イエローの破線ディフューザーといったディテールも再現された。

 ヴァンテージ007エディションでは、映画『リビング・デイライツ』のV8に装着されていた「雪上走行用」のスキー・アウトリガーにインスピレーションを得た、限定版スキー/スキー・ラックのセットを注文することも可能である。

 ボディカラーはカンバーランド・グレーで、インテリアはオブシディアン・ブラック・レザーとダーク・クローム仕様となる。

 マニュアル・トランスミッションを装備したセンターコンソールには、007のロゴが配置された。

 さらに、ディテールへのこだわりを示す一例として、このリミテッド・エディションのサンバイザーには、ラジオ局の周波数である「96.60(FM)」が刺繍されている。

 映画007シリーズの熱狂的なファンであれば、この周波数がロシアの警察無線の周波数で、『リビング・デイライツ』のなかで、ジェームズ・ボンドが脱出するためにこの周波数を利用したのを記憶している人もいるだろう。

 シートには、映画に登場したV8を想起させる伝統的な縦方向のステッチ・パターンが施され、シートバックはカーボンファイバー製で、『リビング・デイライツ』で主役を務めたジェームズ・ボンド(ティモシー・ダルトン)とカラ・ミロヴィ(マリアム・ダボ)の追跡シーンで印象的な役割を果たしたチェロの「fホール」がモチーフとなっている。

 センターコンソールには、映画のボンドカーに採用されていた様々な武器やデバイスを操作するためのスイッチを模してレーザー刻印されたガジェット・プレートを装着。これらのスイッチには、ロケット・モーター、ミサイル、レーザー、ターゲット・ディスプレイ、スキー・アウトリガーなどが含まれている。

 シフトレバーに刻まれた十字線は、映画のシーンに登場したミサイル誘導システムを暗示したものだ。

 ヴァンテージ007エディションは、全世界で100台の限定生産。トランスミッションは、マニュアルまたはオートマチックを選択可能で、サイド・ストレーキにはヴァンテージエンブレムが装着されている。

 アストンマーティン副社長兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは、次のようにコメントしている。

「007エディションの製作は、伝説的なボンドカーを現代へと蘇らせるという点で、私たちにとって常に非常にエキサイティングな挑戦となっています。

 今回、映画007シリーズに登場したボンドカーのスタイリングを細部にわたって採用したスポーツカーを発表することができて、大変光栄です。これらのリミテッド・エディションは、映画および自動車の両方の歴史において非常にユニークなクルマを所有するという、特別な機会をお客様に提供するものです」

* * *

 DBSスーパーレッジェーラ007エディションの車両価格は27万9025ポンド(邦貨換算約3900万円)から、ヴァンテージ007エディションの車両価格は16万1000ポンド(同2250万円)からとなっている。デリバリーは2021年第1四半期に開始される予定だ。

 2020年11月に全世界で公開される映画『007ノー・タイム・トゥ・ダイ』には、アストンマーティンを象徴する4台のスポーツカーが登場する。

 クラシックなアストンマーティンV8、最新ボンドカーの「スーパーGT」、DBSスーパーレッジェーラ、そして近日発売予定のミッド・エンジン・ハイパーカーである「Valhalla」である。劇中のどのシーンに出てくるのか、チェックするのも楽しいだろう。

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