トヨタ「レビン」が中国で復活!? 人気漫画の影響? 現地の人々の評価はいかに
現地の人々の評判は?
日本人は「レビン」と聞いてワクワクせざるを得ませんが、中国の人々の評判はどうなのでしょうか。
中国最大級の自動車口コミサイト「有駕」では、レビンは5点満点中の4.6点と、かなりの高評価であることがわかります。
より詳しく見ると「デザインは満足」「燃費が良いのがうれしい」といった点が評価されている一方で、加速の弱さや後部座席の狭さ、塗装や内装のチープさに不満を持つユーザーも少なくないようです。
また、レビンのユーザーは、カローラよりも日産「シルフィ」と比較するケースが多いといいます。
シルフィは、中国ではもっとも売れている日本車のひとつであり、2019年には46万2671台を販売。日産が2019年に日本で販売した新車の合計が35万8120台であることを考えると、驚異的な数字です。
中国人は、日本人以上に室内空間の広さを重視するケースが多く、サイズ感の割に後部座席にゆとりのある点が評価されています。
さらに、シルフィには電気自動車(EV)仕様があるのも特徴です。中国ではEVに対する税制優遇が多く、シルフィはそうした中国政府の後押しを受けて販売台数を伸ばしているようです。
一方レビンは、カローラと合わせても34万8868台の販売となっています。驚異的な数字であることには変わりませんが、シルフィに遅れをとってしまっていることは事実です。
とはいえ、中国でもトヨタおよびカローラの信頼性は理解されており、中国の自動車メディアでも「世界でもっとも耐久性のあるモデルのひとつ」と絶賛されています。
しかし、良くも悪くも無難なクルマであるという評価も根強く、「『シビック』や『マツダ3』を愛する可能性のある人にはおすすめしない」とのコメントもありました。
興味深いのは、レビンがかつての日本の名スポーツカーの名であるということは、口コミを見る限りではほとんど知られていないという点です。もはや中国のレビンは、日本人の知るレビンとは異なるということなのかもしれません。
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いま中国で販売されているレビンは、かつてのレビンとは似ても似つかないものかもしれませんが、世界のスタンダードであるカローラをベースに、スポーティさを強調している点ではかつての面影を残しているといえます。
しかし、日本では日産「サニー」や「シルビア」とライバル争いをしていたレビンが、いまはシルフィと真っ向勝負をしているというのは、往年の名車を知るファンからするとちょっと意外かもしれません。
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