トヨタ小型ミニバン「シエンタ」なぜ大人気? 発売6年目に見せるブレない人気とは
昔から存在した? 2列シートミニバンがいま改めて評価される要因とは
前述のとおり、シエンタでは2列シート仕様の追加が好調な売れ行きにつながっているといわれますが、2列シート仕様のミニバンが注目される風潮は、シエンタに限らずほかのミニバンでも起きています。
シエンタに先んじて2列シート仕様をラインナップしていた小型ミニバンがホンダ「フリード」で、現行モデルの発売当初から「フリード+(プラス)」という独立したかたちでラインナップ。
そして、シエンタは2018年9月のマイナーチェンジまで2列シート仕様がありませんでしたが(車いす仕様を除く)、フリードは初代モデルから「フリードフレックス」と「フリードスパイク」というふたつの2列シート仕様を用意していました。
ちなみに、初代シエンタが販売されていた初期の頃も振り返ると、フリードの前身のモデルにあたる「モビリオ」にも、当時から2列シート仕様の派生車「モビリオスパイク」が存在したほか、日産の小型ミニバン「キューブキュービック」は、2列シートの「キューブ」をベースにボディを延長してミニバンに仕立てられていました。
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2列シート仕様のミニバンが注目される流れは小型ミニバンだけではなく、ミドルサイズミニバンでも見られており、2019年1月にはトヨタ「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」に「MULTI UTILITY(マルチ・ユーティリティ、MU)」と呼ばれる2列シート仕様のコンプリートカーがモデリスタブランドから登場(2020年8月現在はノア/ヴォクシーのみ設定あり)。
また、2020年2月には日産「セレナ」を2列シート化し、かつ収納式ベッドシステムを搭載した「セレナマルチベッド」がオーテックジャパンから登場しました。
2列シート仕様のミニバンが注目される背景について、シエンタのマイナーチェンジを担当したトヨタの製品企画チーフエンジニア 粥川宏氏は次のように説明します。
「近年、増加しているアクティブなミドルシニアからは、アウトドアレジャーに関する要望を受けています。それにあわせて、2列シート車を新たに設定しました。
おもに、『3列目シートはいらないから、荷物がたくさん積めること』、『クルマのなかで泊まれること』、『荷室空間をカスタマイズできること』というアクティブシニアの要望をキャッチし、それに応える仕様を追加してユーザー層を広げたいという想いがありました。
また、災害時に体を伸ばして眠れるプライベートスペースとしても活躍できるクルマだと思います。さらに避難だけでなく、その災害にボランティアとして支援をされている方の宿泊場所としても活用いただけると思います」
多人数乗車ができるだけでなく、レジャーや車中泊用途に強いというミニバンのもうひとつの強みが改めて評価され、結果として2列シート仕様のミニバンが注目されているといえるでしょう。
シエンタよりもフリードのほうが広いんだけどね。
シエンタが売れるのはトヨタだから。
フィットとアクアもそう。
アクアは狭すぎて身長160センチ前後の小男しかまともに座れない後部座席。
もしアクアをホンダが出してたら全然売れないでしょう。
逆にフィットをトヨタが出してたら販売台数ダントツ一位でしょうね。