【昭和の定番】姿を消した灰皿&電動アンテナ 次に無くなるのはナニ?
そういえばあったな…。 懐かしのエクステリア
かつて一時的に流行ったものとして、電動ロッドアンテナ[k1]があります。車内にラジオを受信するために取り付けられていたアイテムです。
車載AM/FMチューナーのスイッチON・OFFに連動してアンテナが伸縮するほか、手動でアンテナを引き出す手間が省ける便利な装備です。
1970年代から1980年代には、高級車向けのアンテナとして装備されており、エンジンを切ると自動的に収納される電動アンテナも存在していました。
しかし1990年代には、ウインドウに貼り付けるシールタイプのアンテナやルーフアンテナが主流となったため、徐々にロッドアンテナが衰退しました。
現在は、「ドルフィンアンテナ」や「シャークフィンアンテナ」と呼ばれるヒレ型のものが主流となっています。
ラジオだけでなく、リモコンキーの電波、カーナビゲーション、GPS、テレマティクスなど、あらゆるワイヤレス通信に対応できるアンテナへと進化を遂げました。
次に今でもタクシーなどでは見かけるフェンダーミラーも一般的な乗用車においては見かけなくなったもののひとつです。
フェンダーミラーは、過去に一般的な乗用車でも数多く採用されていました。ドライバーが後方および後側方を確認するための役割を果たすものです。
ミラー類は1949年に義務化され、左右への装着が義務付けられたのは1962年となります。義務化された当時はフェンダーミラーが主流であり、ドアミラーは認可されていなかったことから「違法改造」とみなされていました。
しかし、当時の輸入車には、ドアミラーを採用するクルマも多々あり、こうした車両への非関税障壁であるとの指摘を受けたため、1970年代に輸入車のみドアミラーが解禁されました。その後、1983年に国産車を含むすべての車両でドアミラーが解禁となります。
そしてフロントフェンダーは、歩行者保護の観点から一般車両への設置が廃止されていきました。フロントフェンダー上にミラーがあると、万が一歩行者と接触した場合、歩行者側に多大なダメージを与えかねないことが減少の要因とされています。
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かつては当たり前だった装備が現在では見かけることがなくなったというものは、ジャンル問わず存在します。今後、クルマの電動化がさらに進んでいく、エンジン自体も珍しい存在となる日が来るのかもしれません。
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