もし販売されていなかったら世界は変わった!? 新たな時代を切り開いた車5選

SUVの先駆者となったのはライトクロカン!?

●スバル「レガシィ ツーリングワゴン」

ステーションワゴンブームの火付け役となった「レガシィ ツーリングワゴン」
ステーションワゴンブームの火付け役となった「レガシィ ツーリングワゴン」

 スバルは1971年に、僅かな台数のみでしたが「スバルff-1・1300Gバン4WD」というモデルを生産しました。これが、いまも続く水平対向エンジン+4WDの「シンメトリカルAWD」を採用した最初のモデルです。

 その後、4WDを悪路走行ではなく、乗用車に搭載して舗装路でも安定して走行できるという使い方を確立したクルマといえば、国産メーカーではスバル「レオーネ」ですが、その技術をさらに高めたのが初代「レガシィ」で、4WD車の魅力を広く認知させることに成功しました。

 そしてセダンとステーションワゴンの「レガシィ ツーリングワゴン」をラインナップし、トップグレードでは200馬力を発揮するパワフルな2リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載。

 とくにツーリングワゴンは時代背景としてスキーブームもあり、高速道路から雪道まで難なくこなすオールラウンダーとして人気に拍車をかけました。

 以降、各メーカーがハイパワーなエンジンを搭載したステーションワゴンを発売し、スバルに追従したことで、ちょっとしたワゴンブームとなります。

 現在はブームも去ってステーションワゴンは激減し、火付け役だったレガシィ ツーリングワゴンも2014年に国内販売を終了してしまいました。

●ホンダ「CR-V」

現在のクロスオーバーSUVの先駆け的存在だった「CR-V」
現在のクロスオーバーSUVの先駆け的存在だった「CR-V」

 1990年代の初頭に、三菱「パジェロ」や日産「テラノ」といった本格的な4WD車が爆発的に人気となった「RV(レクリエーショナルビークル)ブーム」が起こります。

 各メーカーともクロスカントリー4WD車のラインナップを拡充し、ブームに乗りましたが、ホンダは自社で生産しておらず、いすゞやランドローバー、ジープと提携してOEM車や輸入販売をおこなうしかない状況でした。

 そこでホンダは1995年に、乗用車のシャシをベースに舗装路を走ることに特化した「ライトクロカン」として「CR-V」を発売。

 それまでのクロスカントリー4WD車というと、トラックと同様な「はしご型フレーム」にボディを載せる手法で作られていたため、快適性や燃費などが乗用車よりも劣っていました。

 一方、CR-Vは、悪路走破性は高くないもののスタイルはRVそのもので、それでいて乗り心地や燃費が良く、一躍ヒット車となります。

 1994年にはトヨタ「RAV4」がデビューしていましたが、CR-Vの方が室内のユーティリティやデザインが優れていたことで、後追いながらも人気ではRAV4を上まわりました。

 このCR-Vのヒットによって、現在のクロスオーバーSUVへとつながっていきます。

 CR-Vは代を重ね、4代目まで同様なコンセプトのSUVとして販売されていましたが、2016年に日本市場から撤退。

 北米や欧州などでは継続して販売され、2016年に5代目が登場すると、2018年にSUVブームを受け、日本市場で復活を遂げました。

※ ※ ※

 今回、紹介した5車種のなかで、現在も大ヒットを続けているのがプリウスです。すでに誕生してから23年が経過しましたが、いまも進化し続けており、燃費性能は世界トップクラスを維持しています。

 その一方で、意外なことに基本的なメカニズムは、初代から大きく変わっていません。

 初代プリウスの開発は1993年に始まったとされていますが、その前から蓄積されていた技術もあり、初代が発売された時には、メカニズムについては完全に完成されていたということでしょう。

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