さらに快速を実現!? 日産新型「リーフNISMO」登場! 従来モデルとの違いとは
日産は、2020年7月20日に電気自動車の「リーフ」のスポーティモデル「リーフNISMO」のマイナーチェンジを発表しました。従来モデルとどのような違いがあるのでしょうか。
日産の電気自動車「リーフ」のNISMO版が刷新
日産が掲げる経営ビジョンは「電動化」と「電脳化」ですが、それをもっとも象徴するモデルといえば100%電気自動車の「リーフ」です。
2代目となる現行モデルは2017年に登場。航続距離アップに加えて、走りや乗り心地、静粛性なども大きくレベルアップ。
インフラの整備や昨今の電動化シフトなども相まって、販売も順調に推移。2019年1月には世界累計45万台を達成しています。
当然、普及が進むとユーザーニーズは多種多様となり、リーフにも「プラスα」を求める人が増えています。
日産はそのようなニーズに対してサブブランドを用いたスペシャルモデルを用意。モータースポーツ直系でパフォーマンス重視の「NISMO」と、プレミアム性の高いクラフトマンシップを感じさせる仕立ての「AUTECH」ですが、今回NISMOが2020モデルへとアップデートされました。
改めてNISMOをおさらいすると、1984年に設立された日産のワークス部隊ですが、2013年に「NISMOロードカー事業」をスタート。
「NISMOの魅力をより多くの人へ」、「日産車に更なるワクワクを」をコンセプトに、日産自動車と共同プロジェクトで開発されたモデルを限定発売ではなく通常のモデルと同じようにカタログモデルとしてグローバルに販売をスタート。すでに主要なモデルに設定されています。
では、従来モデル(2018モデル)に対して何が変わったのでしょうか。
エクステリアは控えめな形状だがレーシングカーのテクノロジーを市販車にフィードバック。ゼロリフトや前後バランスの適正化など空力操安の考えを盛り込んだ「エアロパーツ」は不変です。
開発者に聞くと「機能部品なので性能面を考慮した結果、変える必要がなかった」とのことです。
ちなみに外観上で2020モデルの証は「アンテナ(2018モデル:ポール式、2020:シャークフィン)」のみですが、筆者的(山本シンヤ)にはユーザーの心をくすぐるような「プラスα」が欲しかったです。
インテリアは正確なドライビングをおこなうための環境を整えるために、レカロシートをオプション設定。
レカロのスポーツスターをベースにNISMOがチューニングをおこなった専用品で、ホールド性と乗降性をバランスさせた設計になっています。
クッションが硬めなのでノーマルよりも着座位置が若干高めになってしまうのは気になる所ですが、ドライバーの正確な操作に大きく寄与しています。
ちなみに標準のシートはノーマルの表皮違いのままで、個人的には「ノートe-POWER NISMO」などに採用されるスポーツシートの出来が非常に良かったので、水平展開してほしかったです。
パワートレインは専用VCMにより加速度とレスポンスをより引き上げたセットアップは不変ですが、ブレーキは液圧コントロールの専用チューニングがおこなわれています。
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