時代を先取った名車の数々! 100年企業スズキの軽自動車5選

究極の性能や、現在の軽自動車のスタイルを確立した先駆者とは!?

●アルトワークス

550ccながらも64馬力を誇った高性能モデルの先駆者、初代「アルトワークス」
550ccながらも64馬力を誇った高性能モデルの先駆者、初代「アルトワークス」

 1979年に日産が国産初のターボエンジンを搭載した「セドリック/グロリア」を発売すると、1980年代には空前のターボブームが起こります。

 当初は大型車、中型車にターボエンジンが搭載され、1リッタークラスの小型車にも普及が始まり、そして1983年に三菱「ミニカアミ55」が軽自動車初のターボエンジンを搭載。

 その後、スズキも追従するように1985年に「アルトターボ」を発売し、軽自動車のパワー競争が始まります。

 軽自動車が日常の足としてではなく高性能化が進むと、1987年に軽自動車初となるDOHCターボエンジンを搭載した「アルトワークス」シリーズを発売。

 エンジンは550cc直列3気筒DOHCターボで、最高出力は64馬力を発揮。これがきっかけで軽自動車の出力自主規制の上限となります。

 バリエーションはビスカスカップリング式センターデフを採用したフルタイム4WDの「RS-R」と、2WDの「RS-S」、「RS-X」の3種類で、まだ装備が簡素な時代なため2WD車は610kgほどと超軽量でした。

 アルトワークスの登場によって他社も刺激され、三菱は国産4輪車初の5バルブエンジンを搭載した「ミニカ ダンガンZZ」、ダイハツは「ミラTR-XX EFI」と、次々に64馬力を達成した軽自動車を発売。

 その後もモータースポーツを舞台に、高性能化が加速していきました。

●ワゴンR

現在に続く軽自動車の主流となるスタイルを確立した初代「ワゴンR」
現在に続く軽自動車の主流となるスタイルを確立した初代「ワゴンR」

 軽自動車は日本独自の規格として進化していきましたが、限られたサイズのなかで安全性と居住性を両立させなければならないという歴史でもありました。

 そこで、全高を高くするのが居住性向上のひとつの手として、ワンボックスバンをベースにした乗用タイプのモデルが登場すると、リアにスライドドアを装備して室内も広く、使い勝手が良いモデルとしてヒットします。

 しかし、ボディ形状は商用バンのイメージが色濃く残っており、軽自動車の主流にはなりえませんでした。

 そうしたなか、1993年に「ワゴンR」が発売されると、軽トールワゴンという新たなジャンルが確立され、革新的なモデルとして大ヒットします。

 外観は当時高い人気を誇っていたミニバンをコンパクトにしたようなスタイルで、左側が2ドア、右側が1ドアと左右非対称なヒンジドアのつくりがワゴンRならではの特徴でした。

 当時、軽自動車は女性ユーザーが多いというイメージが定着していましたが、初代ワゴンRは男女問わず人気を博し、各社が追従して同様なモデルを発売。

 現在はトールワゴン、ハイトワゴンが軽自動車の主流であり、日本でもっとも売れるクルマとなりました。

※ ※ ※

 前述のとおり、軽自動車は日本独自の規格です。しかし、これまで海外でも販売されてきた実績があります。

 また、現行モデルの8代目アルトは、パキスタンで日本仕様と変わらないサイズ、エンジンで生産・販売がおこなわれています。

 新興国向けのエントリーモデルとしてならば、軽自動車も海外で活躍するシーンがもっとあるかもしれません。

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