新生日産第1弾! 600km超走るEV 新型SUV「アリア」世界初公開 脱ゴーンへ日産ロゴも刷新へ
日産は、新型電動SUV「アリア」を2020年7月15日に世界初公開しました。国内市場で同社が発表するモデルとしては、同年6月に10年ぶり新規車種として発表されたコンパクトSUVの「キックス」に続くモデルとなります。日産の次世代を担う新型アリアは、いったいどんなクルマなのでしょうか。
「ハローニッサン」の呼びかけに反応! 新型電動SUV「アリア」
日産は2020年7月15日、同社初の電動SUVとなる新型「アリア」を発表しました。ユーザーの実質購入価格は約500万円からを見込んでおり、日本での発売は2021年中頃を予定しています。
日産のエンブレムも刷新され、新生日産を象徴するモデルとして登場する新型アリアは、どんな電動SUVなのでしょうか。
新型アリアは、同社がこれまで「リーフ」などで培ってきた電気自動車のノウハウに、最新のコネクティッド技術が組み合わされたモデルとなります。
クルマの骨格となるプラットフォームには、新開発のEV専用プラットフォームを採用。バッテリーを車体中央に配置し、低重心かつ前後の重量配分バランスに優れた設計としました。
電気自動車でこれまで課題とされていた航続距離についても、高速巡航時の消費電力を低減した新開発のモーターを搭載することで、新型アリアは十分な距離を確保。
設定される2WDの「65kWhバッテリー搭載モデル」「90kWhバッテリー搭載モデル」、4WDの「e-4ORCE 65kWhバッテリー搭載モデル」「e-4ORCE 90kWhバッテリー搭載モデル」のうち、もっとも航続距離の長い2WDの90kWhバッテリー搭載モデルでは最大610km(WLTCモード、社内測定値)を実現しており、長距離移動でも余裕のあるドライブができます。
最大130kWの急速充電に対応し、水冷式のバッテリー温度調整システムを搭載することにより、30分の急速充電で最大375km分の充電が可能です。
またアクセルペダルの踏み加減で減速までコントロールできる「e-Pedal」をリーフから引き続き搭載しています。
日産のスーパースポーツ「GT-R」などで蓄積したノウハウを取り入れた4WDシステム「e-4ORCE」は、前後2基の電気モーターを制御することでトルクを個別にコントロールすることが可能。
加速力がもっとも優れたe-4ORCE 90kWhバッテリー搭載モデルでは、0-100km/h加速のタイムは5.1秒を記録しています(社内測定値)。
さらに滑りやすい路面での高い駆動力を確保するだけでなく、減速時の前後モーターの回生量を調整することで、ブレーキ時にクルマの揺れを抑える制御も可能としています。
日産は2019年10月に同社のリーフをベースとしたe-4ORCEのテスト車両を公開。安定したパワーとハンドリングを実現するe-4ORCEへの期待が高まっていました。
新型アリアには、先進的なパーソナルアシスタント技術も導入されました。「ハローニッサン」と呼びかけることでドライバーの操作をサポート。空調やカーナビを音声操作することができます。
また、アマゾンの音声サービス「アレクサ」も搭載され、音楽の再生や天気予報の確認、家族や友人との通話などが可能。ふたつの音声サービスが搭載されることで、車内外でユーザーにシームレスな体験を提供します。
さらに、新型アリアはニッサンとしてはじめてリモート・ソフトウェア・アップデートと呼ばれる、無線でクルマのソフトウェアをアップデートする機能が搭載されました。
また、ボディに装着される日産のエンブレムは一新され、新しい日産を象徴するデザインへと生まれ変わりました。
ゴーン体制の初期にデザインされた先代のエンブレムと比べてフラットなデザインで、新型アリアの車両前面に配されたこの新エンブレムには、LEDで光る仕掛けがあります。
新型アリアについて、日産は次のようにコメントします。
「新型アリアは、電気自動車の新たな扉を開きます。最新の日産インテリジェントモビリティの技術は、ドライバーをサポートし、そして驚くほどパワフルでスムーズなワクワクするドライブ体験をお客さまに提供します。
滑らかでシック、かつシームレスなデザインは、乗る人すべてを暖かく迎え入れ、誰もが落ち着けるリビングのような印象を与えます」
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新型アリアのボディサイズは全長4595mm×全幅1850mm×全高1655mm、ホイールベースは2775mm。
外観は、エンジンルームの冷却が不要な電気自動車の特徴を活かし、フロントグリルにあたる部分は日本の伝統的な組子パターンが立体的にデザインされたシールド(パネル)が組み込まれています。
内装を見ると、ダッシュボードに従来のような物理的なスイッチはなく、クルマの電源を入れることでアイコンが浮かびあがります。スイッチは運転中でも操作感が伝わるように振動するハプティクススイッチが採用されました。
電気自動車はもともと騒音が少ないですが、新型アリアでは遮音材をふんだんに使用することで、さらに高い静粛性を実現しています。荷室容量は2WD車が466リッター、4WD車が408リッターです。
また、道路やドライバーの状況に応じてハンズオフ走行を可能とする「プロパイロット2.0」をはじめとした各種先進運転支援技術も搭載されています。
なお、今回発表された仕様は2020年7月現在のもので、今後変更される可能性があるということです。
物理スイッチがない?そんなの危険この上無いだろ!運転中のタッチパネル操作なんか危ないことは開発中に解らんのか?
ハローニッサンでタッチパネルタッチする事無いよ!
へんなところにハザードランプスイッチがあるんだな、ぜったいつかいにくい。