神出鬼没の移動オービスにも対応できる!? レーダー探知機はどう進化?

新型オービスに対応する探知機が続々登場

 移動式オービスは、従来のレーダー探知機では探知できないレーザー光で計測し、告知看板もないことから、事前に設置場所を知るためには、GPS付きのレーダー探知機に登録されている取り締まり情報を確認するしかありませんでした。

 しかも最近では、移動式オービスによる取り締まりは市街地だけでなく、バイパスや高速道路でも目撃されています。

レーダー探知機
レーダー探知機

 神出鬼没の移動式オービスですが、じつはカー用品店では、最新のレーザー方式対応の探知機が、すでに多数並んでいます。カー用品店スタッフに聞いてみました。

「最近まで探知機を付ける人は減っていました。これまでのオービスはほとんど固定式だったので、場所を覚えてしまうとレーダー探知機も必要なかったからです。

 ところがレーザー式移動オービス対応の機種が出たことで、すでに付けている人はグレードアップで買い替えたりしています。

 昔の探知機は電波を拾うだけでした。いまも電波を探知するのは同じですが、レーダー波を使わない取り締まり機もあります。そうした取り締まり機に対応するのが、GPSで自車の位置を確認し、探知機に登録されているデータを画面で知らせるモデルです」

 最近の探知機は、まるでカーナビのようなスタイルです。GPS機能付きでカーナビにもなったり、ドライブレコーダーと連動できるモデルもあり、昔のような音とランプの点滅で警告するだけのレーダー探知機からは想像もできないほど進化しています。

 電波を使わず道路に埋め込んだコイルを使った取り締まり機に、ループコイル式と呼ばれる「LHシステム」があります。どちらも固定型で高速道路や幹線道路に設置されていますが、探知機では感知できません。

 各メーカーの上位モデルの探知機には、オービスのデータが16万件から19万件、取り締まりや検問のデータも5万件以上内蔵され、データは更新することもできます。

「レーダー探知機もパソコンやスマホと同じように、定期的に新しいものに変える必要があります。古い探知機では反応しない取り締まり機器が多くなっているからです」と前出のカー用品店スタッフはいいます。

 人気のモデルは、各メーカーのレーザー対応型最新モデルで価格は2万5000円から3万円程度。ダッシュボードの上に固定するスタンダードタイプや、ルームミラーにかぶせるワイドミラーと一体になったミラータイプなどがあります。

 工賃は普通車で5000円程度、作業は1時間から2時間で済むそうです。音声とランプで警告する昔のタイプでは、太陽光が電源となるソーラータイプが主流でしたが、現在はシガーソケットタイプが一般的です。

 シガーソケットタイプだとシガライターに差し込むだけで作動しますが、ショップでは裏取りと呼ばれるバッテリーにつなぐ処理をおこなっています。効率よく、そしてきれいに仕上げるなら、取り付けはショップなどにお願いしたほうがよさそうです。

 スタッフにレーダー探知機の役割をうかがいました。

「本来はスピードを出さなければ必要のない商品です。しかし、うっかりスピードが出てしまうことがあります。たとえば30km/h制限の標識を見落としていても、探知機には親切な設定があって30kmkm/h制限の道路に入ったことを音声で教えてくれたり、画面でも確認することができます。未然に違反を防ぐ保険のようなものでしょうか」

※ ※ ※

 レーダー探知機が出始めた頃、1980年代は街中の自動ドアのレーダー波に探知機が反応してしまい、常にピロピロと警報を鳴らしていましたが、現在は多様なレーダー波や最新のレーザー光を探知します。

 最近は、カラフルなディスプレイが採用され、GPS受信機能付きが主流となっているほか、エンジンの状態や燃費などをチェックできる機能が搭載されるなど、レーダー探知機も進化し続けています。

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