世界に1台しかないマセラティ「グラントゥーリズモ・ゼダ」が、軽井沢に出現!
写真で見るより実物はより彫刻的な「ゼダ」とは?
2020年7月8日、「マセラティ・カフェ軽井沢」に1日だけ姿を見せた「グラントゥーリズモ ゼダ」は、マセラティ製のクーペ史上最高のヒット作となった名作「グラントゥーリズモ」のフィナーレを華やかに飾るモデルであるとともに、次期グラントゥーリズモの到来に向けて前途を祝福するモデルとされる。
●マセラティ・グラントゥーリズモの現代と未来を『ツナグ』一品製作車
ペットネームとして掲げられた「セダ(Zeda)」とは、アルファベット最後の文字「Z」を意味するとのこと。ただし、通常のイタリア語における「Z」は「ゼータ(Zeta)」と発音するのだが、第二次世界大戦の終結直後からマセラティの故郷となったエミリア・ロマーニャ州モデナ地方の方言では「ゼダ」と発音されるという。
すなわちグラントゥーリズモ ゼダは、マセラティ悠久の歴史と故郷モデナへの誇りを高らかに示しつつ、「終わり」のあとに来る新たな「始まり」を予測させるためのスペチアーレ……、ということなのだ。
世界のマセラティ・エンスージアストが注目する、このワン・オフ車。基本のなりたちは最終モデルのグラントゥーリズモにコスメティックチューンを施したもののようだが、なによりも注目すべきは、マセラティ本社のデザインセンターである「チェントロ・スティーレ」によってプロデュースされた、実にアーティスティックなカラーリングであろう。
ノーズからキャビン前半にかけては、艶やかな濃紺の「マセラティ・ブルー」からサテン仕上げのグレーへとナチュラルに移行。キャビン/ドアの中途からテールに向けて、美しいグラデーションを描きつつサテンシルバーに収束する。
そしてリアエンドに至っては、塗装のシルバーからアルミ地肌のようなシルバーに移行。樹脂製であるはずのバンパーまで、アルミパネルを手作業で叩き出す、ないしは絞る際に発生する「槌跡」が、ペイントワークによって巧みに再現されている。
この現代彫刻、あるいは絵画のようなカラーリングこそ、マセラティとグラントゥーリズモの過去から現在、そして未来へと繋ぐ架け橋としてのイメージを体現したものとのこと。
昨年11月にオフィシャルフォトが公開された際には、いささか「ギョッと」してしまった筆者だが、実際に現車を目の当たりにしてみると、その美しさに息をのむことになったのだ。
一品製作のグラントゥーリズモ ゼダは世界各地で巡回展示に供されている。日本国内では6月25日の「マセラティつくば」からスタートし、全国14店舗のマセラティ正規代理店を舞台に全国ツアーをおこなっている最中だ。
すでに期日を終えてしまった地域もあるのだが、アート作品のごとく美しいマセラティ・グラントゥーリズモは、わざわざディーラーまで足を運んででも見るべきものと、ここに断言しておきたい。
●グラントゥーリズモ・ゼダ 日本巡回スケジュール
7月12日(日)−14日(火):マセラティ目黒
7月16日(木)−18日(土):マセラティ京都
7月19日(日)−21日(火):マセラティ心斎橋
7月23日(木・祝)−24日(金・祝):マセラティ広島
7月25日(土)−28日(火):マセラティ神戸
7月30日(木)−8月3日(月):マセラティ高松
8月4日(火)−9日(日):マセラティ福岡
8月11日(火)−15日(土):マセラティ名古屋桜山
8月16日(日)−19日(水):マセラティ名古屋
8月20日(木)−23日(日):マセラティ浜松
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