マツダ2代目「ロードスター」はちょっと地味!? 歴代唯一の激レアモデルとは

ロードスター史上初の特別なモデルなモデルも登場

 内装は、初代のT字型のインパネスタイルは不変ですが、ナビゲーションの装着も考慮してオーディオスペースを前方へ移動。インパネ自体も立体的な構造とすることでより現代的なイメージとなりました。

 また、グローブボックスやドアポケットの容量を拡大したほか、カップホルダーを標準装備することで、使い勝手も向上しています。

屋根が開かない「ロードスタークーペ」
屋根が開かない「ロードスタークーペ」

 登場から2年半後の2000年7月には、初の大幅な商品改良を実施。フロントマスクを当時のマツダのアイデンティティであった五角形グリルと同様の開口部を持つバンパーに変更し、併せてヘッドライトとテールランプもデザインを改めています。

 さらに1.8リッターエンジンを連続位相可変バルブタイミング機構(S-VT)付きのものへ変更し、145馬力から160馬力へと大幅なパワーアップを果たしました(1.6リッターモデルは変更なし)。

 2001年12月には、ナンバー付きワンメイクレースなどに参戦できるモータースポーツベース車として「NR-A」が追加設定されました。

 1.6リッターモデルをベースに、ビルシュタイン製の車高調整式サスペンションや大径ブレーキ、大型ラジエータなどを標準装備したモデルで、ディーラーオプションとしてバケットシートやロールケージなども設定される本格的なものでした。

 2代目ロードスターを語る上で外せないのが、現在のところこの世代にしか設定されていなかったふたつのモデルでしょう。

 ひとつ目は2003年10月に受注をスタートした「ロードスタークーペ」です。これはマツダ車の架装を請け負うマツダE&Tの手によってスチール製ルーフが備え付けられたもので、いまのところ歴代で唯一の“屋根の開かないロードスター”となります。

 ふたつ目は2003年12月に350台限定でリリースされた「ロードスターターボ」です。こちらはS-VTが備わらない1.6リッターエンジンをベースにターボチャージャーを組み込んだもので、最高出力は172馬力、トルクは20%向上されていました。こちらも歴代で唯一のターボエンジン搭載車です。

※ ※ ※

 どちらかというと初代の影に隠れて地味な存在に見られがちな2代目ロードスターではありますが、スペシャルなモデルがあったり、そもそも初代モデルの完成形ともいえる存在として、実力は折り紙付きです。

 2代目ロードスターは、そろそろ再評価されるフェーズに入ってきたのかもしれません。なお、現在は初代の中古車価格が高騰してしまったので、2代目はお買い得なモデルといえます。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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