なぜテスラは世界一になった? トヨタを凌ぐ時価総額 そのカラクリとは
なぜ、人々はテスラに投資する?
では、なぜ投資家たちはテスラに投資をするのでしょうか。
自動車関連企業を中心に投資をしているある個人投資家は、次のように分析します。
「多くの投資家たちは、いずれ電気自動車(EV)が主流となる時代が来たとき、EVメーカーとしてはすでに世界最大級の実績があるテスラの企業価値がいまよりもはるかに高まると期待しているからでしょう。
さらに、稀代の起業家ともいわれるイーロン・マスク氏に対する期待も大きな要因のひとつといわれています。
もちろん、多くの自動車メーカーも電動化の時代に向けて準備をしていますが、良くも悪くもエンジンに頼ってきた自動車メーカーにとっては、急速な時代の変化に対応できないのではという懸念もあります。
その点、15年足らずで世界的な自動車メーカーと肩を並べる存在となったテスラは、マスク氏の強烈なリーダーシップと鋭い嗅覚で、どんな事態でも柔軟に対応できるのではと期待があります」
一方で、最近の株価高騰は単なる一過性のものであり、実態を反映していないと指摘します。
「テスラのような新興企業の株価は、さまざまな要因で乱高下を繰り返します。今回、テスラが時価総額で『世界一の自動車メーカー』になったのは、おそらく世界的なコロナウイルスの影響で多くの企業の業績が下がるなか、投資家たちがより期待のできる投資先を探した結果ではないかと思います。
実際に、テスラの株価はコロナウイルスの影響が大きくなった現在でも上昇を続けています。しかし、この数か月でテスラそのものがなにか大きな変化があったわけではありません。
そういう意味では、テスラはマネーゲームのなかで動いているだけであり、潮目が変わったら急激に株価が下がる可能性もあります」(前出の個人投資家)
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テスラが世界一の自動車メーカーといっても、それは株式市場における「期待感」からであり、実体をともなっているわけではありません。
実際に、JDパワーが2020年6月24日に発表した自動車初期品質調査ランキングでは、今年から調査対象となったテスラは最下位に沈んでいます。
にもかかわらず株価は上昇を続けていることから、自動車メーカーとしての企業価値と、そのメーカーのクルマが良いクルマであるかどうかはあくまで別の話であることがわかります。
しかし、先述の個人投資家は次のようにも話します。
「たしかに、クルマそのものを見ればテスラには課題も多いかもしれません。しかし、これからは『良いクルマを作っていれば売れる』という単純な時代ではありません。
電動化や自動運転、シェアリングエコノミーなど、自動車メーカーは今後さまざまなものに対応していく必要があります。
その点、歴史ある巨大企業よりも、フットワークが軽く、なおかつカリスマであるマスク氏率いるテスラに期待してしまうのもやむを得ないのかもしれません」
馬鹿みたいに金刷りまくってバブルだからでしょ
時価総額なんか意味ないんだとよくわかった
どの企業もダーゥィンの谷を越えてこなければならない。SONY然り。HONDA然り。トヨタも元を正せば佐吉の豊田自動織機が画期的だったから。その自動車部門が独立して親会社より大きくなった。
これらがテスラに起こらないとはいえない。
起こって欲しくない既存企業。
企業30年説があるが、まさしく今、自動車業界にその説が当てはまるのかも知れない。
私的には日産が現状電気自動車では使える商品を展開しているので、いっそ、電気自動車専門メーカーに転進すればと思う。
その意味で2021年発売のアリアは、テスラ3以上の性能とコスパみたいだし、日本車の信頼性は頼もしい。
EV市場実績10年間で大きな事故が無いのは素晴らしい実績。
成功を祈るよ。
>テスラの創業者であるイーロン・マスク氏
マスク氏は創業者ではないと思います。そう思わせるのが上手かったのかもしれません。