なぜ人気SUVを提供? トヨタ「RAV4」とスズキ「アクロス」は何が違う? 両社の関係性とは

欧州市場でRAV4とアクロスを販売…競合はしないのか?

 現在、スズキの欧州市場におけるSUVラインナップは国や地域によって異なるものの、「ビターラ」、「S-Cross」を展開。そして2021年には「ジムニー(日本名:ジムニーシエラ)」が販売される予定という状況です。

 対して、トヨタの欧州でのSUVラインナップはRAV4に加え、「C-HR」、「ハイランダー」、「ランドクルーザー」、「ハイラックス」があります。

 なお、新型アクロスのベースとなるRAV4 PHVは2020年夏以降に販売を予定。そのため、年内には同じ欧州市場でRAV4 PHVとアクロスが両社からそれぞれ発売されます。

スズキが欧州市場で展開する新型「アクロス」
スズキが欧州市場で展開する新型「アクロス」

 トヨタとスズキの提携にあたり、トヨタの豊田章男社長は当時次のように述べています。

「今後進展することが見込まれている車両の電動化において、依然多くの市場では、ハイブリッド技術の果たす役割は大きいと考えている。

 電動車両は普及しないと地球環境への貢献にはならない。今回の合意により、インドや欧州をはじめ、グローバルにおいてさらにハイブリッド技術が普及することを期待している。

 同時に、スズキとの協業が、車両やパワートレインの相互補完から開発や生産の領域まで広がることにより、100年に一度の大変革の時代を生き抜くために必要な競争力の強化につながると考えている。

 今後も両社の強みを活かし、学びあうことによって、お互いの競争力を強化していけるよう取り組んでいきたい」

 対して、スズキの鈴木修会長は、当時次のようにコメントしています。

「2018年5月に提携案件の公表をおこなった際、『グローバルな市場での成功を目指す』と申し上げました。それ以来提携関係が進展し、ヨーロッパやアフリカを含むグローバルな進捗を公表することができるようになったのは、大変喜ばしいことです。

 また、今回トヨタからハイブリッド技術も使わせていただけることになったのは誠にありがたいお話であり、精一杯取り組んでいきたい」

※ ※ ※

 なお、RAV4 PHVの日本での販売計画は月間300台の年間3600台ですが、2020年6月末時点で同車のホームページ上にて「生産上の都合などから受注を一時停止する」と発表。

 これは、RAV4 PHVが2020年夏以降に欧州や北米での発売を控えているほか、今回のスズキ向けに年間3000台程度を供給することを見越した動きと考えられます。

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