トヨタ「A80スープラ」は本格スポーツカーだった! いまでも魅力的な4代目スープラとは

トヨタ「A80スープラ」は、本格的なスポーツカーとして1993年5月にデビューしました。今回は4代目となるスープラを紹介します。

色あせない人気を誇る「A80スープラ」

 どの世代も高い人気を誇るトヨタ「スープラ」ですが、やはりスープラといって多くの人が頭に思い浮かべるのが、「A80系」ではないでしょうか。

トヨタ「スープラ」(A80系・前期)
トヨタ「スープラ」(A80系・前期)

 1990年代に登場した車両ではありますが、デザインも走行性能も現代のレベルから見ても高い水準にあり、人気車となるのも頷けるところです。A80スープラとは、どのようなモデルなのでしょうか。

 日本国内では2代目、海外市場では4代目となるスープラは、1993年5月に登場しました。トヨタ自ら「THE SPORTS OF TOYOTA」と銘打つほどの本格的スポーツカーであり、以前のラグジュアリーなグランドツーリングカーというキャラクターは完全に消え失せたモデルになりました。

 搭載されるエンジンは、3リッター直列6気筒DOHCの「2JZ型」のみで、225psを発生する自然吸気の「2JZ-GE型」と、280psを発生するツインターボの「2JZ-GTE型」の2種類となりました。

 組み合わされるトランスミッションは、ターボモデルにはドイツのゲトラグ社と共同開発をした6速MTを設定。これは、国産車のFR用としては初めて採用されたものでした。

 なお、自然吸気エンジンには5速MTが用意され、すべてのグレードに4速ATが設定されています。

 グレード体系もシンプルになり、自然吸気エンジンを搭載した「SZ」系、ターボエンジンを搭載した「RZ」系、ターボエンジンで本革シートなどの上級装備を備えた最高級グレードの「GZ」系となりました。

 ボディは先代モデルとは異なり、グラマラスなワイドボディで統一。先代モデルに設定されていたタルガトップタイプのオープンモデルであるエアロトップは継続設定されています。

 なお、エアロトップのルーフは先代の鉄製からアルミ製に変更され、脱着時の負担が軽減されていました。

 このエアロトップ仕様は、2001年に公開された映画「ワイルド・スピード」で、主人公のブライアン・オコナーが乗ったことで一躍有名になりました。

 デビュー当初は全グレードで16インチのタイヤホイールでしたが、1994年8月には17インチタイヤホイールとそれに合わせた大容量ブレーキを追加設定。

 もともとこの17インチタイヤホイール&大容量ブレーキは輸出仕様には最初から設定されていたものの、当初、日本国内での販売に関しては当時の運輸省の認可が下りなかったため、このタイミングでの追加となったのです。

 同時に、ターボモデルに採用されていたビルシュタイン社製サスペンションや横Gセンサー付ABS、トルセンLSDなどを備えたスポーツグレードの「SZ-R」を自然吸気エンジンモデルに追加。

 1995年5月には、ターボモデルのRZから装備を厳選して、価格を抑えた「RZ-S」が追加されています。

【画像】「A80スープラ」前期・後期の違いはどう違う?(12枚)

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