軽市場に変化あり? 売れ筋とブームは別物? 日本人の性格を表す市場動向とは

国内シェア4割の軽自動車、今後どうなる?

 軽自動車の歴史は、1949年に初めて軽自動車の規格が制定されたことから始まり、2019年で制定から70年を迎えました。

 現在の軽自動車は、「排気量660cc以下、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下」の三輪および四輪自動車という定義となっています。

 規格制定当時は、「全長2.80m以下、全幅1.00m以下、全高2.0m以下」と現在の規格よりも小型なサイズとなり、現在の規格となったのは1998年です。これを機に、衝突安全基準が普通自動車・小型自動車と同一に改正され、軽自動車の安全性が飛躍的に向上します。

 自動車検査登録情報協会の調査によると、2000年に2000万台、2020年4月時点では3100万台以上と、自動車の総保有台数において約4割を占めるほどに軽自動車市場は成長。「通勤・通学」や「買物・送迎」といった日常にはなくてはならない存在となりました。

 さらに、日本各地には道幅が狭い道路が点在しており、運転が苦手な人や運動神経が衰え始めている高齢者には、軽自動車は最適なクルマです。

幅広いユーザーをターゲットにする軽自動車には使い勝手の良い堅実性と流行りやトレンドといった趣向性の両方が求められている(画像:ダイハツのタント)
幅広いユーザーをターゲットにする軽自動車には使い勝手の良い堅実性と流行りやトレンドといった趣向性の両方が求められている(画像:ダイハツのタント)

 また、2019年7月にフルモデルチェンジしたタントでは、助手席や後席に乗る高齢者の負担軽減を狙った装備類が新たに設定され、この背景には「ユーザーや営業現場からの声があった」とダイハツは説明していました。

 今後の日本は、さらなる「高齢化社会」に突入するといわれており、国立社会保障・人口問題研究所によると2025年には65歳以上の人口が全体の30%に達する見込みです。

 維持費が安く運転がしやすい軽自動車の普及率は、これからも増えていくことが予想できます。

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