GT-R顔スカイラインは成功!? 先駆けはカムリ? セダンの生き残る術とは
セダン人気復活の鍵は「若さ」&「スポーティ」
セダンに「若さ」や「スポーティ」といったトレンドをひと足先に示したのが、2018年8月1日にトヨタ「カムリ」のスポーティグレードとして後から追加された「WS」です。
WSグレードは標準グレードとは異なるフェイスデザインを採用し、北米仕様のカムリに設定されるスポーティグレード「XSE/SE」と同様のフロントグリルやバンパーを装着しています。
また、リアスポイラーや18インチアルミホイール(ブラック塗装)、2本出しマフラーカッターなどによりスポーティさを演出。内装には専用シートやパドルシフトを採用しました。
WSグレードは、標準グレード「G/X」と同じ2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン+ハイブリッドシステム(THSII)を搭載。足回りは、日本と北米用の部品を使い分けているといいます。
カムリWSの導入背景やデザインコンセプトについて、チーフエンジニアの勝又正人氏は次のように話します。
「もともと、2017年に発売した10代目カムリについても、常に若者に購入してほしいと考え企画しました。
年齢層としては、30代後半から40代前半の方に購入して頂けるように開発しましたが、10代目カムリにおいては先代カムリからの乗り換えが多く、50代後半のお客さまが大半を占めています。
今回のカムリWSについては、先行受注の段階において予想より若い20代や30代のお客さまもご購入いただいているのには、正直ビックリしています」
また、最近のセダンは単純なユーザー層の若返りだけが目的ではないようです。
2020年2月21日に発売された10代目となるホンダの新型「アコード」は、ローングノーズのスタイルに加えて走行性能が格段に向上しました。
新型アコードについて、開発責任者の宮原哲也氏は次のように述べています。
「歴代アコードを振り返ると実用性や走りに関しては高い評価を得ています。しかし、デザインに関してはそれ以上でもそれ以下でもないことが大きな課題でしたので、新型アコードでは『若返り』を開発キーワードとしています。
ただし、おじさんが無理に若作りするということではなく、若い人が見て『おじさんカッコいいよね』といわれるようなモデルを目指しました」
このように、単純に若い人へ向けたモデルということではなく、実際の購入ターゲットとなる中年男性の購入ハードルを下げる要因にもなっているようです。
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