使ってませんか? 車用バッテリー「電源」使用はNG 本来の目的以外の危険性とは

電解液が減少している古いバッテリーを外部電源で充電すると危険性大

 別メーカーの専門家は以下のように警告しています。

「鉛電池は自動車のバッテリーとして長い間、広く使われていますが、特殊な条件が揃うと非常に恐ろしい硫化水素が発生することがありえます。

バッテリーのチェック
バッテリーのチェック

 例えば、古くなった始動用の鉛蓄電池(自動車用バッテリー)で、電解液が減少している場合、外部電源などを使って過充電したときなどに起こり得るようです」

 古くなった鉛蓄電池で、電解液が減少しているときに外部電源などを使って過充電とはどのような状態を指すのでしょうか。

 バッテリーを自分で交換したことがある人ならご存知だと思いますが、バッテリーは重い部品です。

 軽自動車やコンパクトカーで使われる40B19というサイズのバッテリーでも、約10kgもあります。この重たいバッテリーのなかは、電解液として希硫酸が満たされています。

 バッテリーはクルマに積まれているとき、ヘッドライトやカーオーディオなどさまざまな電装品に電気を供給すると同時に、エンジンの回転によって発電する発電機(オルタネータ)によって充電されています。

 ほぼ完全な充電状態に近づくと、電解液中の水の分子が電気分解されて酸素ガスと水素ガスになり放出されます。つまり、電解液のなかの水分だけが減ってくる状態となります。

 完全にシールドされた密閉型のバッテリーでは水を補充する必要はありませんが、開放型のバッテリーは液減りした分の水分を補う必要が出てきます。なお補充する場合、水道水は絶対にNGで精製水を使用します。

 そして、このような「水分が少なくなって、希硫酸の濃度が高くなった状態」のバッテリーを、エンジンルームで始動用として使うのではなく、一般の電化製品などの充電のためにバッテリー単体で使用していると、非常に危険な状態になりかねないようです。

 例えばトランクルームやクルマの床などに劣化した古いバッテリーを置いて、減った水分の補充もなく、ソーラーパネルなどの外部電源などで過充電状態にするとどうなるのでしょうか

「もともと水分が減って濃度が濃くなった希硫酸が過充電により沸騰すると、経年劣化でわずかなすき間ができた筐体(バッテリー)から漏れた希硫酸が水素と結合して、硫化水素が生成されます。

 そこが車内など密閉された空間である場合、乗員の生命に危険が及ぶことも大いに考えられます」(電気メーカーのエンジニア)

「車内でパソコンや回転灯などの装備品の電源として使うなら、最近いろいろな種類が出てきた大容量のモバイルバッテリーを使うのはありかと思います。

 ただ、リチウムイオン電池なので(高温になると危険な)車内では充電せず、あくまで家で充電したものを持ち込むことが基本です。

 また、降りるときも車内に放置せず、その都度外して持ち帰るようにしましょう」(クルマの電装品を扱うメーカーのエンジニア)

※ ※ ※

 自動車用バッテリーは所定の場所から移動させて外部電源などで充電しながら電源として使うことは大変危険です。

 キャンピングカーのサブバッテリーとして、自動車用バッテリーを改造した自作品を使用しているケースもあるようですが、電池工業会は、自動車用バッテリーを違う用途に使うことやバッテリーを改造することを固く禁じています。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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コメント

3件のコメント

  1. そこではなくてソーラーパネルと間にチャージコントローラーを接続して無かったか?またはその設定が正しく無かった可能性が高いんだよね!

  2. コロナに負けるな行けないけどみたいの
    くだらない広告邪魔まともに記事が読めない。何回もコメントに書いてもでてきやがる、二度とだすな。つぎは、G-com02だろ、ワンパターンだな。

  3. G-cam02の広告邪魔。またかよ。前回もコメントに書いたよなぁ。なおせや。