カワイイのかブサイクなのか理解不能!? 奇抜すぎる「顔」の車5選
クルマの顔というべきなのがフロントのデザインです。初めてそのクルマを見た時の第一印象が決まる重要な要素ですが、なかには奇抜なデザインのモデルが存在。そこで、ユニークすぎるフロントフェイスのクルマを5車種ピックアップして紹介します。
クルマで最も大事な「顔」が、おもしろすぎる!?
クルマの印象を決めるのが「顔」にあたるフロントのデザインで、クルマの販売を左右するような重要な要素のひとつです。
近年は精悍なデザインが多い印象ですが、かつては奇抜なデザインのモデルも存在。そこで、ユニークすぎるフロントフェイスのクルマを5車種ピックアップして紹介します。
●日産「エスカルゴ」
1980年代後半から発売された日産のパイクカー3台は、ブームともいえる現象を巻き起こしたクルマたちで、いまも高い人気を誇っています。
第1弾が1987年発売の「Be-1」で、第2弾として1989年に「パオ」が発売され、同時にライトバンの「エスカルゴ」も登場。
正式な車名は「S-Cargo」と表記され、「Cargo=貨物」のスペイン語読み「カルゴ」と「S」を組み合わせ、実際に商用車として販売されました。
車名のとおり外観はカタツムリのようなルックスとなっており、フロントフェイスも目が飛び出したようなデザインでカタツムリを連想させます。
とても商用車には見えませんが、荷室の高さは1230mmと十分に実用的につくられており、個人商店の荷物配送用として人気がありました。
また、内装もシフトノブ、ウインカーレバー、ワイパーレバーのデザインが統一され、ハンドルもフランス車のような一本スポークを採用するなど、内外装ともに遊び心満載のクルマです。
●ランチア「テージス」
ランチアはイタリアの老舗自動車メーカーで、かつて「ストラトス」や「デルタHF インテグラーレ」などが日本で人気でしたが、ほかにもコンパクトカー、セダン、ステーションワゴン、スポーツカーと、さまざまなモデルを生産してきました。
なかでもユニークなデザインだったのが、2001年に発売されたプレステージサルーンの「テージス」で、ランチアのナインナップではフラッグシップに位置するセダンでした。
テージスの最大の特徴はフロントフェイスにあり、クラシカルな印象を目指したといいますが、高級車には似つかわしくないげっ歯類のような印象です。
なお、このデザインはコンセプトカーをベースにしており、ほぼそのままのデザインで市販化されました。
テージスはフルモデルチェンジすることなく2009年まで生産され、日本では正規販売されませんでしたが、わずかな台数が平行輸入されたので、いまも中古車が流通しています。
●ホンダ「TN-V」
1963年にホンダ初の4輪自動車として発売されたのが軽トラックの「T360」です。軽自動車のエンジンといえば2気筒と3気筒が主流だった時代に、360cc直列4気筒DOHC4連キャブレターエンジンを搭載するという、当時の常識では考えられない軽トラックでした。
しかし、軽トラックには高回転型エンジンは必要とされず、販売は低迷。1967年に空冷直列2気筒エンジンを搭載する「TN360」にバトンタッチされました。
そして、1972年のマイナーチェンジで「TN-V」と車名に換えて発売。ボディはオーソドックスなキャブオーバータイプの軽トラックですが、最大の特徴はフロントフェイスで、丸目のヘッドライトが縦に並ぶ軽トラック初の4灯式を採用。
ホンダは安全性を考慮したとアナウンスしていましたが、実際にはコストをかけてでも個性を主張する手段だったと思われます。
その後、軽自動車の規格が改定されて排気量の上限が550ccになると、1977年に後継車の「TNアクティ」が発売され、ヘッドライトはオーソドックスな丸目2灯に戻されました。
醜い車、ワースト3
①先代ムルティプラ
②先代デューク
③現行プリウス