今では絶滅寸前の超希少種か!? 高額な最新MT車5選
日本で販売されているクルマのなかで、MT車の比率は2%未満といわれています。一方で、世界的にもさらに希少なのが高額なMT車です。そこで、現在、国内市場で販売されている数少ない高額なMT車を5車種ピックアップして紹介します。
高額なモデルほど希少になっているMT車
現在、日本の自動車市場では、MT車の販売比率は全体の2%未満といわれています。さらに数百万円以上の高額なモデルとなると、世界的にもMT車は希少な存在です。
1980年代までのスーパーカーなどはMTが当たり前でしたが、1990年代に高い伝達効率と、変速速度が向上したATが開発されると、高性能なモデルは次々と2ペダル化され、いまではMTを完全に廃したメーカーもあります。
そこで、現在、国内市場で販売されている数少ない高額なMT車を5車種ピックアップして紹介します。
●ポルシェ「718ボクスター GTS 4.0」
ポルシェ「ボクスター」は、1996年に登場したFRクーペの「968」に代わるポルシェのエントリーモデルとしてデビューします。
多くのコンポーネントは「996型 911」と共有されながら、水平対向6気筒エンジンをリアミッドシップに搭載するオープン2シーターです。
現行モデルは2016年に発売された第4世代で、車名を「718ボクスター」に変更。ベーシックグレードには2リッター水平対向4気筒ターボエンジンが搭載されていますが、2020年1月に登場した「718ボクスター GTS 4.0」は4リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載しています。
718ボクスター GTS 4.0のエンジンは最高出力400馬力を誇り、0-100km/h加速は4.5秒、最高速度は293km/hに到達。
トランスミッションは6速MTのみの硬派な仕様で、性能的に優れているはずのPDK(DCT)は設定されていません。
日本での価格は1111万円(消費税込、以下同様)と、かつての911に迫る価格設定です。
なお、現在日本仕様の911(GT3を除く)シリーズは全車PDKですが、本国では7速MT仕様が拡大し始めており、近い将来、日本にも導入されるとみられています。
●BMW「M4 クーペ」
BMWの高性能モデルに与えられる「M」は、同社のモータースポーツ関連と高性能車の研究開発をおこなっている「M社」が出掛けたことを証明しています。
BMWでもMT車のラインナップは減少しており、現在、日本で販売されている数少ないMTモデルのなかで、もっとも高性能なのが「M4クーペ」シリーズです。
M4クーペは「4シリーズ」の高性能モデルとして2014年に発売。エンジンは3リッター直列6気筒ツインターボで、最高出力は431馬力を発揮。さらに「M4クーペ コンペティション」は、450馬力にチューンナップされています。
MT車が減少している現状でもBMWはこの6速MTを新たに開発し、先代モデルと比較して12kgの重量削減と、コンパクト化を実現したといいます。
M4クーペの価格は1213万円(MT)、M4クーペ コンペティションは1286万円(MT)です。
●ロータス「エヴォーラ GT 410」
1951年に、英国の天才技術者であるコーリン・チャップマンが起こしたロータスは、設立当初は小規模なキットカー製造の会社でしたが、後に大規模なスポーツカーメーカーに成長。
高い技術力によりレーシングカー製造でも成功を収め、F1では数々の斬新なアイデアを組み込み、1970年代まではチャンピオンを何度も獲得する名門チームでした。
その後、ロータスはGMやマレーシアのプロトンの傘下を経て、現在は中国の「ジーリー」グループの一員となり、スポーツカーを作り続けています。
ロータスのラインナップには、ほぼすべてのモデルにMTが用意されており、フラッグシップの4シーターミッドシップクーペ「エヴォーラ」にも、もちろん6速MTが設定されています。
なかでも高性能モデルの「エヴォーラ GT 410」は、トヨタ製3.5リッターV型6気筒エンジンにスーパーチャージャーを装着し、最高出力は416馬力を発揮。
これに6速MTが組み合わされ、0-100km/h加速は4.2秒、最高速度は305km/hと、もはやスーパーカーといっても過言ではない性能となっています。
エヴォーラ GT 410の価格は1397万円からです。
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