首都高バトルが現実に!? ルーレット族が増加中 近年はスーパーカーも参戦?

2020年5月中旬現在、東京都では緊急事態宣言が発令されているため、不要不急の外出は自粛するよういわれています。そのため首都高はコロナ前と比べて交通量が減少していますが、そのガラガラの首都高では国産スポーツカーやスーパーカーなどがバトルを繰り広げるトラブルが続出しているのです。

ルーレット族に使われるクルマとは

 ルーレット族は、首都高速道路の周回ルートを猛スピードで走行する集団です。国産スポーツカーを中心にパワーアップやカスタマイズされたクルマが少なくありませんが、なかには輸入車も少なくないといいます。

 首都高速のパーキングエリアのなかでも夜景のスポットとして知られる「辰巳第1パーキングエリア」には、週末の夜になるとルーレット族と見られるクルマが数多く集結します。

 ホンダ「シビックタイプR」や、三菱「ランサーエボリューション」をはじめ、マツダ「ロードスター」「RX-8」など、日本を代表するスポーツカーはもちろん、BMW「M3」、ルノー「メガーヌRS」、さらには高級車として知られるポルシェ「911」やランボルギーニ「アヴェンタドール」などのスーパーカーも並んでいました。

ガラガラの首都高は走りやすいがバトルはNG!
ガラガラの首都高は走りやすいがバトルはNG!

 こうしたクルマが選ばれる基準はなんなのでしょうか。実際にパーキングエリアにやってきたドライバーは次のように話します。

「輸入車に乗っている人には、もともと国産車に乗っていた人も少なくないです。歳を取って派手なウィングや爆音マフラーには気が引けるますが、それでも速いクルマに乗りたいと思った時に、おとなしい見た目の輸入車が最適です。

 それに輸入車は国産車と違って180km/hのリミッターがない。国産車だとノーマルの状態では180km/hまでで、リミッターを解除するためにチューニングをしなければいけないけど、輸入車はストック(購入時)の状態でも国産車以上の性能を発揮してくれます。

 見た目はノーマルですから警察から目を付けられにくいし、長い目で見れば国産車にお金をかけて改造するよりもコスパがいいんじゃないのでしょうか」

※ ※ ※

 実際に、パーキングエリアにいる国産車のほとんどはノーマルから交換されたマフラーを装着するなどの改造が施されていました。

 なお、違法改造は道路運送車両法第99条・第108条で明確に禁止されており、発覚した時点で6か月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられます。

 加えて、違反者には整備命令が発令されますが、その命令に従わなかった場合は車両の使用停止命令や50万円以下の罰金が科せられることになります。

 しかし、輸入車は購入時点で国産車以上の性能を発揮できるものも多く、パワーやスピードを求めるルーレット族に合致しているのかもしれません。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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