トヨタ営業益8割減予想 新車販売で明暗分かれた!? どうなる国内市場の行方

新車効果はどのくらいあった? 心配なマツダの販売動向

 今回の4月の販売台数において、2019年5月以降に登場した新型モデルや車名変更したモデルは前年比が出ていません。

 それらには、ヤリスを始め、トヨタ「ライズ」とダイハツ「ロッキー」、マツダ「マツダ2(旧デミオ)」、「マツダ3(旧アクセラ)」、「CX-30」があります。

マツダが新たに投入したクロスオーバーSUV「CX-30」
マツダが新たに投入したクロスオーバーSUV「CX-30」

 そのなかで気になるのが、マツダの新型モデルと既存モデルの販売バランスです。

 マツダ2は、車名変更とデザイン変更に留まっていますが、マツダ3とCX-30は旬な新型モデルです。しかし、TOP50の順位ではマツダ3が35位の964台、CX-30は27位の1278台と販売が伸び悩んでいます。

 さらに、心配なのがこれまで堅調な販売を見せていた「CX-5」と「CX-8」の動向です。両車ともに、前述のジャンル別では「5割未満」に該当するのです。

 CX-5は前年比47%の947台、CX-8が前年比42.5%の544台となり、この両車は2019年秋から冬にかけて商品改良もおこなっています。

 直近の販売動向について、マツダの販売店スタッフは次のように話します。

「現在、マツダにはCX-3、CX-30、CX-5、CX-8というSUVのラインナップがあります。2019年9月に登場したCX-30は、ちょうどいいサイズ感や価格以上の上質さなどがお客さまから好評です。

 そのため、CX-3より余裕があり、CX-5同等の上質さを持ちつつも価格がお求めやすいとなると、必然的にCX-30を検討される人が多くなり、結果としてCX-3とCX-5が押されています」

※ ※ ※

 従来、同じSUVジャンルのラインナップを拡充する場合、どれかひとつが販売の主力になるのが望ましいです。しかし、現在のマツダでは新型モデルと既存モデル共に落ち込み気味というのが心配でなりません。

 新型コロナウイルスが新車販売に影響するのは5月の実績だといわれていますが、今回の4月の浮き沈みが5月でどのように変化しているのか注目したいところです。

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