クルマのナンバープレートに好きな数字を付けられる「希望ナンバー制」を活用すると、新車を買ったときや、名義や住所が変わったタイミングで、4桁の数字を自分好みに選ぶことができます。
　
　特に最近注目されているのが「358」という数字。
　
　2023年に一般社団法人全国自動車標板協議会が公開したランキングでは、軽自動車部門でトップに輝き、登録車（5ナンバー）で6位、（3ナンバー）で9位と、さまざまな車種で人気を集めています。
　
　ネット上でも「358」の数字の意味や選ぶ理由について、反響が集まっています。

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　この制度が使えるのは、自家用車や事業用車、そして自家用の軽自動車です。

　ただし、レンタカーの「わ」ナンバーや駐留軍の車両は対象外となっています。

　希望ナンバーには「一般希望番号」と「抽選対象希望番号」の2つのタイプがあります。

　一般希望番号は、まだ誰も使っていない番号ならすぐ取得可能。

　一方、抽選対象希望番号は人気が集中する番号で、当選者のみが使える特別なものです。

　2025年1月現在、全国共通の抽選対象番号は「1」「7」「8」「88」「333」「555」「777」「888」「1111」「3333」「5555」「7777」「8888」の13種類。

　さらに地域限定の番号もあり、例えば札幌や品川、大阪など13エリアでは「1122（いい夫婦）」が人気で、大宮や横浜、神戸の6地域では「2525（ニコニコ）」が好まれています。

　富士山ナンバーの軽自動車では、標高を表す「3776」が抽選対象になるなど、地域色が楽しめるのも魅力です。

　そんな希望ナンバー制度ですが、実際どのくらい利用されているかについて、2023年2月にパーク24株式会社が「タイムズクラブ」の会員3080人にアンケートを取ったところ、約半数が希望ナンバーを選んだと回答。

　選ぶ理由は「好きな数字だから」「誕生日を入れたい」「記念日を残したい」「語呂合わせが楽しい」「縁起を担ぎたい」などさまざま。

　自分の個性や思いを車に反映させたいというニーズが広がっているようです。

　そんななかで、なぜ「358」がこんなにも支持されているのでしょうか。

　1つには、風水での意味合いがあります。

「3」は金運、「5」は財運、「8」は最強の数字とされ、この3つが揃うことで「運気が上がる！」と感じる人が多いようです。

　また、スピリチュアルな世界では「エンジェルナンバー」として知られていることや、さらに作家・小林正観氏が関係している可能性も。

　彼は著書や講演で「358」を「聖なる数字」と呼び、釈迦が悟りを開いた年齢（35歳8か月）、江戸幕府の3代・徳川家光、5代・徳川綱吉、8代・徳川吉宗、「西遊記」の沙悟浄（3）、孫悟空（5）、猪八戒（8）といった例を挙げてきました。

　これらの歴史や物語が、「358」に特別な響きを与えているのかもしれません。

　この「358」についてネット上では、「確かに358のナンバーは普通のなんでもないナンバーよりもよく見るなと以前から思っていたから、意味を知って納得しました」「そういう意味があるの初めて知った」「自分が停めている駐車場だけで3台くらいいる」「事前精算機に358を入力したら画面に9台くらい出てきてビックリした」と、実際によく街中で見かける人も多いようです。

　なかには「358のナンバーにしたら毎日がワクワクする」「縁起が良い気がして満足」「名古屋で抽選当選したときは感動した！」と喜ぶ声も目立ちます。

　一方で、「ただの数字にここまで熱狂するなんて不思議」「抽選に外れてがっかり…普通の番号でいいや」「信仰はほどほどに…」という意見も。

　確かに、運気が上がるという科学的根拠はありませんが、日本人の「ゲンを担ぐ」文化がこのブームを支えているのは確かです。

　また「街で358を見つけるとついテンション上がる」という人もいて、ちょっとした宝探し気分を楽しんでいる様子が伝わってきます。